全国的に働き手不足が課題となる中、和歌山県は、出産や子育てで離職した女性、定年を迎えた人、県外で働く人対象の再就職支援センターを7月12日、和歌山市本町のジョブカフェ3階に開設した。秋には、女性の活躍推進や、結婚、子育てとの両立を応援するため、働きやすい職場づくりに取り組む企業を集め〝同盟〟を発足させる。

 再就職支援センターはキッズコーナーとベビーベッドを設置。キャリアコンサルタントによる適職診断、職務経歴書の作成や面接の練習に応じる。相談員の髙幣武嗣さんは「定年した世代は就職した当時、職務経歴書がなかった人もいる。求職者ごとに必要な支援、アドバイスを行います」と話す。

 午前9時半〜午後6時。毎月第1・3月曜に保育所を紹介する相談会を行う。火曜と祝日休み。同カフェ(073・421・8080)。

 また、企業や団体を対象に、女性が継続して働ける職場環境を整備する「女性活躍企業同盟」と、結婚や子育てを希望する社員が仕事と両立しやすい体制を整える「わかやま結婚・子育て応援企業同盟」への参加を募る。優れた取り組みを行う企業を表彰し、HPや冊子でPRして後押しする。

 女性活躍企業同盟は、公正な採用や登用、育児・介護休業、時間外労働の制限の整備や、ハラスメントの相談窓口設置などが条件。結婚・子育て応援企業同盟は育児・介護休業法を就業規則に明記するほか、配属先の配慮や育児休業から復帰した社員のフォローを充実させる。

 女性活躍企業同盟は8月31日まで受け付け、10月24日に発足式。県青少年・男女共同参画課(同441・2510)。結婚・子育て応援企業同盟は8月10日締め切り。9月3日に発足式を兼ねたシンポジウムを開催する。県子ども未来課(同441・2492)。

写真=再就職支援センターで求職相談

(ニュース和歌山/2017年7月26日更新)