和歌山市のソプラノ歌手、矢倉愛さん(写真)が中心となり、オペラを広める「ザ・オペラワカヤマ」が専属の市民オーケストラを立ち上げるため、9月10日(日)に同市狐島のLURUホールでオーディションを行う。矢倉さんは「オペラを見るだけでなく、共につくり上げる楽しみを感じませんか」と呼びかけている。

 オペラワカヤマはオペラを気軽に楽しんでもらおうと、矢倉さんが2008年に発足させた。ホールに限らず、喫茶店やラーメン店などに出向き、初心者に解説を交えて魅力を伝える。

 これまではピアノ伴奏やアンサンブルで舞台に立っていたが、昨年、ブルガリアの劇場で主役を務め、初めてオーケストラと共演。本格的な舞台づくりを目指し、同市のヴァイオリニスト、小倉浩晃さん、アメリカ在住の指揮者、宮﨑優也さんとオーケストラの設立を決めた。宮﨑さんは「実際のオペラで演奏できる機会はめったにありません。様々なレパートリーに挑戦できます」。

 設立後は月2回、和歌山市内で練習会を行う。宮﨑さんがタクトを振り、来年3月に矢倉さんが指導する岩出・紀の川第九合唱団の定期演奏会に出演後、3年かけて『椿姫』や『愛の妙薬』、『フィガロの結婚』など、有名作品のオペラ公演で演奏。ゆくゆくは楽団単体の自主公演も視野に入れる。

 オーディションは午後1時から。2、3分で好きな曲を演奏。500円。申し込み不要。詳細はHP(https://www.theoperawakayama.com)。

写真=オーケストラと共演したブルガリアでの舞台

【オペラワカヤマ主催イベント】オペラやってます〜ドニゼッティの世界=14日(木)午後8時、和歌山市島崎町の珈琲もくれん。2500円。希望者は同店(073・427・4200)▽みんなで歌おう歌声サロン=19日(火)午後2時、岩出市西野の金光教山崎教会。1000円。申し込み不要。

(ニュース和歌山/2017年9月2日更新)