紀美野町を中心に海南市、紀の川市、有田川町にまたがる山あいに大規模風力発電施設「(仮称)海南・紀の川風力発電事業」が計画されている。東京の日本風力エネルギーが設立した2社が事業に当たり、今後、環境への影響を調査した上、施設規模を検討する。

 日本風力エネルギーは、シンガポールに本社を置くエクイスエナジーの日本法人。アジア8ヵ国で太陽光や風力、水力発電事業を行う。日本では太陽光発電事業で実績があり、風力は青森などで予定している段階だ。

 和歌山では4市町にまたがる1万3700㌶に、最大出力4500㌔ワットの風車72基を設置する計画。総出力は最大32万40
00㌔ワットで、風車の高さは羽根が頂点に来たとき150㍍になる。2020年8月着工、23年4月稼働を目指す。現在は案の段階で、今後大きく変わる可能性はあるが、原案通りなら県内最大となる。

 同社の田中浩之ゼネラルマネジャーは「騒音を考え、風車は民家から500㍍以上離します。自然エネルギーで日本の環境に貢献したい」と説明する。

健康被害懸念の声も

 一方、風力発電の被害を考える会・わかやまの松浦攸𠮷(ゆうきち)世話人代表は、風車が出す100㌹以下の低周波音による健康被害を例に、「1000㌔ワットの風車でも650㍍離れた場所で頭痛や不眠を訴える人がいる。4500㌔ワットで500㍍離しても配慮と言えない」と指摘。景観面からも反対している。

(ニュース和歌山/2017年9月30日更新)