「着物コンシェルジュ」を名乗り、日本文化の魅力を伝える和歌山市の山下真友梨さん(33)が10月9日(月)、同市吹上の和歌山県立近代美術館内ブリングブックストアでランチ女子会を開く。「着物を着たときの所作を知ると、日本人としての品格を意識するようになる。着崩れやご飯が食べにくいといったイメージを変えたい」と意気込む。

 同市西布経丁のべにや呉服店で5代目若女将として活躍する山下さん。20代のころは友人と一緒に着物で出かけたが、ほかの同世代が着物に触れる機会が少ないことが気になっていた。「親世代の幼少期は今より身近に着物があった。私たちの世代は、何となくあこがれは抱いているものの、そうした経験がない」

 各呉服店は顧客中心の食事会を開くが、参加者の年齢層は高く、若い世代は参加しにくい。着るだけでなく、着物で何かを楽しむ機会を提供しようと、気軽に参加できるランチ女子会を考えた。

 当日は午前10時からべにや呉服店で着付け、街中を歩いてブリングブックストアへ。各自昼食を注文して自由に語り合う。山下さんは、着崩れしにくい歩き方や姿勢、食事の際の袖への気配りなどを説明し、「意外と動きやすいことを知ってほしい。着こなし方や楽しみ方の情報交換もできれば」。今後、撮影会や、日本酒と組み合わせたイベントを構想。「着物を着ると背筋が伸び、いつもと違う自分になったような気分で自信が持てる。日本文化に親しむきっかけに」と呼びかける。

 着付け体験1000円、レンタル2500円。昼食代実費。山下さん(info@beniya120.com)。

写真=「着物をもっと身近に」と山下さん

(ニュース和歌山/2017年9月30日更新)