海南市次ケ谷(つげだに)の南野上小学校で11月14日、全校児童16人がみこしをかついで練り歩き、太鼓を演奏する「南まつり」が行われた。4年の林口仁くんは「太鼓はリズムを合わせられるよう練習しました。笑顔ででき、ほっとしました」と語った。

 同地区の秋祭りをもとに、1980年から続く南まつり。毎年、和歌山大学附属小学校が参加し、地域の人に農業について教わるほか、保護者が作ったおにぎりや味噌汁を味わい、ゲームで交流を深めている。

 みこしは南野上小を先頭に2校の児童で担いだ。お囃子(はやし)の音に合わせ威勢よく掛け声を上げ、体育館内を3周した。次に太鼓で『ひびけ太鼓』を演奏(写真)。大太鼓の力強い響きに、小太鼓と竹太鼓でリズムをとるのが特徴で、まつりを始めて以来受け継がれている。児童は1ヵ月かけて練習してきた。演奏後、地域の人や保護者から拍手が響いた。

 最後は、じゃんけん列車や腰に付けた布を取り合って遊んだ。5年の田口心優(みゆ)さんは「みんなと協力することで仲良くなれました。今年は6年生がいない年だったので、来年は自分が頑張っていきたい」と目を輝かせていた。

(ニュース和歌山/2017年11月25日更新)