犬のカット技術を競うPet博トリミングコンテストが11月5日に大阪で開かれ、和歌山グルーミングカレッジ(和歌山市園部)の研究科生、土屋江里さんが犬の特性を生かすスタンダードカット部門、プロコース生の澄田公子(ともこ)さんがカラーなどで独創性を競うオリジナルデザインカット部門で、それぞれ最高賞に当たる「Pet博賞」に輝いた。

 昨年に続き出場2度目の土屋さんは、体重20㌔と大きいスタンダードプードルを選び、足や腰の毛に丸みを持たせる伝統的なコンチネンタルカットに挑戦した。「他の人がトイプードルを手がける中、スタンダードプードルは私だけ。大きく毛量がある分、時間はかかりますが、迫力を出せました」

 4月入学の澄田さんは、マルチーズとプードルのミックス犬で、人気キャラクター「ミニオンズ」を表現。黄色い体と青い服など5色を使って染め、キャラクターの目はフェルトのゴーグルを付けた。「立体感にこだわり、ゴーグルやワッペンを手作りしました。周りを気にせず集中できました」とにっこり。

 毎年入賞を重ねる同校だが、両部門同時に最高賞を受賞するのは初めて。指導する佐久川敦子さんは「土屋さんは実力があるにもかかわらず昨年は悔しい結果だったので、今年はよかった。澄田さんは経験が浅いが、これを自信につなげてほしい」と話していた。

写真=受賞を喜ぶ土屋さん(左)と澄田さん

(ニュース和歌山/2017年12月6日更新)