松下会館で説明会と研修

 放課後の小学校や、子育て支援センターなどで子どもたちを預かる子育て支援員の養成研修が6月、和歌山市西高松の松下会館で開かれる。保育の質の確保と従事者増加を目指し、国が一昨年創設した制度で、5月16日(火)に同館で説明会が行われる。

 核家族や共働き世帯の増加を受け、子どもを支える地域の担い手が不足している。国は一昨年、子どもたちを支える人材の確保と育成を目指し、支援員制度を創設。県内ではこれまで、基本研修を397人、専門研修を519人が修了しているが、昨年度、県内小学校の放課後児童クラブは、希望する児童7790人のうち、91人が人手不足や施設の定員のため受け入れられなかった。

 基本研修は、子育て世帯の状況や子どもの発達、障害などを学び、専門研修は、放課後児童、地域保育など活動分野でコースに分かれ、見学実習やグループ討議を行う。いずれも和歌山大学や県立医科大学、子育て支援施設の職員らが指導。放課後児童のコースは今年、定員を昨年の120人から200人に増やした。

 16日の説明会は午前10時からで予約不要。基本研修は6月18日と25日の各日曜に同館で実施。無料。専門研修はコースごとに日程が異なり、各1000円。所定科目を受け、合格すれば地域で子育て支援員として活動できる。希望者は5月22日までに松下会館(073・427・4623)。

(ニュース和歌山より。2017年4月29日更新)