大災害発生時に備え、防災に関する知識や技術を小学生に身に付けてもらうため、イオンモール和歌山とボーイスカウト日本連盟は6月4日、「全国防災キャラバン」を和歌山市中の同店で開いた。

 昨年から全国のイオンで実施している取り組みで、今年も47都道府県の70店舗で予定している。今回、子どもたちは「防災用品持ち出しゲーム」でいざという時に何を持って逃げるかを学び、積み上げた発泡スチロール製のブロックを使って、地震で壁が倒れてきた際の怖さを体感した。

 また、身近な物で防災に役立つ物を作るコーナーも設けられた。参加した同市の中村心音(ここね)さん(8)は「新聞紙で簡単にスリッパを作れるなんて、びっくりしました」。

 災害発生後、家族と離ればなれになった場合、どこで会うかを決めて書くためのカードも配布された。指導した日本ボーイスカウト和歌山連盟県連盟コミッショナーの加藤隆也さんは「いざという時、どこで待ち合わせるか、事前に家族で話し合っておいてほしい」と話していた。

写真=新聞紙でスリッパ作りを体験した

(ニュース和歌山/2017年6月10日更新)