紀の川市野上出身の会社員、前阪昴佑(こおすけ)さん(32)が、実家の空きスペースを利用した農家民泊「泊処アグリボンド」と、使わなくなった倉庫を改装した「農家バー」を3月に始めた。4月には手作りドラム缶風呂を設置。「農業(アグリカルチャー)で希薄化した人の輪をつなげるボンドのような場所にと名付けました。もっとたくさんの人に、紀の川市に足を運んでもらえる環境づくりを進めたい」と意気込む。

 前阪さんは大阪市で働く中、故郷の自然の豊かさを改めて実感。同時に空き家問題、耕作放棄地の増加、若者が集まる場所の少なさに心を痛め、農業を営んでいた実家に民泊施設とバーを開設した。仕事が休みの週末のみ戻って営業。利用者は京阪神の若者が多く、収穫したばかりの旬の作物を使ったバーベキューや酒を楽しみながら、起業や夢について語り合う。

 ドラム缶風呂は、自然を存分に味わえるよう、畑のすぐ隣に設置。紀の川市の神通温泉でくんだ湯をまきを炊いて沸かす。「この方が木の余熱で温かさが長持ちします。夜、晴れていれば満天の星空が一面に広がる景色は最高です」

 風呂だけの利用も可で、300〜500円(くむ湯の量による)。希望者は前阪さん(noka.cover@gmail.com)。6月10日(土)午後7時から、ギターライブ。1500円。

(ニュース和歌山/2017年6月10日更新)