おはなし一輪
詩は、私が生きている証
       
 私には生まれつき重度の障害があります。病名は脳性マヒ。首から腰にかけて特に重い障害があり足も不自由で、介助者の支えがあれば、数歩は踏ん張れる程度です。
 6歳から4カ所の施設で34年間過ごしました。辛いこともありましたが、その中で障害を持つ仲間や介助者と出会い、支えられました。2003年4月に始まった障害者への支援費制度を機に、かねてから目標にしてきた一人暮らしを始めました。施設や病院ではなく、土に還る場所に私は自宅を選んだのです。今は、複数の事業所を利用し、地域の中にいます。自立生活は大変ですが、施設にいるときに学んだ経験や精神的な自立が今非常に役立っています。
 生まれたとき、医者から20歳まで生きられないと宣告されました。でも私は44年経った今も生きています。それは、私の「生きたい」気持ちが強いからだと思います。だから、自分という存在を残そうと、小学校低学年の時に出合って以来、詩を書き続けています。手が不自由な私は、足を手の代わりにしたり、介助者に書き留めてもらったりして、今までに約300の詩を作りました。まとめた詩集は4冊。私という人間が社会参加を目指し、社会人として何か役に立ちたい。そのために多くのいろいろな人と関わりたい。命ある限り、私は言葉を発信し続けます。

生を受けた理由

今生きている
ドッキンドッキンと機関車の様だ
突然
体が丸太ん棒のように突っ張って
今にも 張り裂けそう
心臓の動きが速くなる
グッと息苦しくなり
このまま永遠の眠りに

もう一人の自分が
お前は何の為に生きているんだ
本当は
生きたくて 生きたくてたまらないのに
詩を創れよ! 歌を創れよ!
お前にしか 出来ないものを
あぁそうなんだ! よし 命ある限り

(和歌山市 植田佳子)

写真=植田さん(左)とヘルパーの新田知世子さん