|
|
|||
|
|||
高校生のころ、通学途中にぶらくり丁の前を自転車で通りながら、幼いころ家族と手をつないで歩いたのを思い出していま 「ようこそ、私がルグラン嬢です」「よく来てくださいました。私は青いドレスの女よ」 この夏に京都市立美術館で開かれた「フィラデルフィア美術館展」。美術館を歩きながらそっと耳をすますと、バサッバサッ、ザワザワ。ジャングルの深い深いしげみの中から、ウホウホ、ガオーとゴリラやライオンの陽気な道化たちが顔を出してきました。 ふり返ると、辺りが急に暗くなりワオーン。月に向かって吠える犬が1匹います。ロダンの考える人。室内のやわらかな灯り、降り注ぐ朝の光、静かな風景、甘い花の香り。絵や彫刻が私を包み込んでくれるようでした。 フィラデルフィア美術館長さんの記念講演会があるというので、講演室に行き席に座っていると、ふいに強い睡魔におそわれ、顔を上げると私の目の前に、大きなネックレスとブレスレットをつけた青いドレスの女が現れました。館長さんでした。「Nice to meet you」と笑顔で言ってくれました。うれしくて思わず答えました。「Nice to meet you」 私が強い睡魔におそわれたのは、私とフィラデルフィアの館長さんの体に、ルグラン嬢と青いドレスの女の精霊が宿ったからなのかなと思いました。記念写真に、うれしさのあまり緊張しすぎて目を閉じてしまったお茶目な私と笑顔の館長さんがいます。まさに時空を越えたルノワールの『ルグラン嬢の肖像』とマティスの『青いドレスの女』との出会い。 「Artist child」と館長さんの声が響きました。私の手を取り、握手をしてくださいました。アートは写実的な作品も抽象的な作品もいずれも劣らず、作者の精魂が込められていて、また、作品と対話でき、自分を知り他人を知ることができるということを館長さんが教えてくれました。私は、フィラデルフィア美術館展を鑑賞し、イマジネーションがわき、ファンタジーな気持ちでいっぱいになりました。館長さんが最後に笑顔で言いました。「Back to theFuture,Philadelphia Museum」 (和歌山市 和佐小6年 中里真衣佳) |
|||
|
|