高知「よさこい祭」に参加して
和歌山MOVE事務局長  川本真澄さん
         
紀州の華」を披露するMOVE 8月10日、高知市で開かれた「よさこい祭」に和歌山MOVEとして約70人で参加してきました。和歌山を活気づける祭りをつくろうと活動してきましたが、今回は本場のよさこいを体験し、自分たちの糧になるものを得ようと思いました。
 踊りながら練り歩く「よさこい」のスタイルは今でこそ全国に広がっていますが、高知は本家本元です。私たちは昨年、今福児童公園で「いこらあ祭」を成功させ、次のステップにと、「よさこい祭」への参加を決めました。和歌山で新しい祭りをつくるためまず本場の熱気を体感したいと思ったからです。
 春から参加者をつのり、オリジナル曲「紀州の華」をつくました。そして、和歌山駅前地下広場などで練習を重ねながら本番を今か今かと待ち望んでいました。
 台風で開催が危ぶまれましたが、開催決定の報を受けたのが祭りの前日。明石大橋前でした。
 参加は全国から188チームで2万人。祭りは10日正午からスタートしました。高知市内に25会場が設けられ、自分たちで会場を選び踊ります。歩行者天国にした車道や、歩道、広場で、自分たちでつくったカラフルな「地方車」の先導で踊るのです。各会場とも地域の実行委員会が取り仕切り、踊り手に水やレモン水を振る舞ってくれる。本当に地域が支えていると実感しました。
 きつかったのは帯屋筋という商店街を何度も往復している時です。体力も消耗し、もう限界と思って周囲の仲間を見ると、みんな笑顔で踊っている。手が届くような近い所で観衆が応援していて、とてもやめられない。次第にハイになりました。最後はステージで多くの観客の顔を見ながら踊ったのですが、終わった時はみなで涙を流して抱き合いました。
 「このような祭りが絶対に和歌山にあったほうがいい」。それが一番の感想です。祭りはいろいろな年代のいろいろな個性ある人間が共にエネルギーを発散する受け皿になります。人間同士のかかわりが希薄になったと言われる現代に、人の結びつきを取り戻すきっかけになります。
 祭りの後も従来通り週2回の練習は欠かさずやっています。余韻はありますが、もう次のステップが話題です。来年は新しい祭りを、和歌山でやってみたいと思い巡らせています。

写真=「紀州の華」を披露するMOVE)