Jリーグへのスタートライン
中野監督&羽畑選手インタビュー
     
 和歌山をホームタウンに、将来のJリーグ昇格をめざすチームがいよいよ今年、スタートする。チーム編成が着々と進む中、新チームの指揮を執る中野順一監督と、中心選手として活躍が期待される元ガンバ大阪の羽畑公貴選手に意気込みを聞いた。       (文中敬称略)
      
熱い思い持つ挑戦者求む
      
「県民の応援を力に上めざしたい」
羽畑公貴選手…紀の川市粉河出身。粉河スポーツ少年団、粉河中学校を経て、国際海洋第二高校時代に16歳以下日本代表候補、県国体選抜に。高校3年の時にガンバ大阪ユースへ。その後、ガンバ大阪に2年、サガン鳥栖に1年在籍し、一昨年は東海リーグ1部の静岡FCでプレー。23歳。
-----Jリーグ入りをめざす新チームで戦おうと思ったのはなぜでしょう。
中野 選手時代、地域リーグのレベルではプレーしたが、Jリーグの経験はない。新チームで自分がJリーグまで指揮を執るかどうか別に、上をめざすチームの立ち上げに参加できることがうれしく引き受けました。
羽畑 一昨年までプレーしていた静岡FCを退団後、他チームのオファーを待っていたところ、和歌山にJリーグチームをつくる動きがあると聞き、地元でプレーできればと決めました。
-----昨年11月に第1回選手選考会を開きました。
中野 思っていたよりいい選手が集まってくれました。ただ、上をめざすにはそれぞれにもっと努力が必要です。今月28日に第2回を実施しますが、第1回の合格者はゴールキーパー、ディフェンダーが各二人、ミッドフィルダー、フォワードが各3人。ディフェンダーの数が少ないので、守備経験者に参加してもらえれば。“和歌山のサッカーのレベルを引き上げたい”。そんな熱い思いをもったメンバーにどんどん挑戦してほしい。
羽畑 自分のポジションはフォワードで、点を取るのが仕事。第2回選考会には、得点につながるいいパスを供給してくれる中盤の選手がきてくれるとうれしいですね。
     
身近にいるプロ子どものやる気に
       
「子どもたちの手本となるチームに」
中野順一監督…大阪府羽曳野市で生まれ、3歳で和歌山市へ。紀之川中学でサッカーを始め、和歌山北高校2年、3年の時に全国選手権出場。大阪経済大学卒業後、当時、北信越リーグのYKKで全国社会人大会3位。その後、同リーグの金沢サッカー、中国リーグのマツダオート広島でプレー。41歳。
-----Jリーグチームができると、どんな効果が期待できますか。
中野 プロという目標が身近にできることで、サッカーをしている子どもたちがやる気を持って取り組めます。Jリーグの試合を見る機会が増えれば、目が肥え、プロ選手を手本に「自分もあんなプレーをしてみたい」と思うようになる。
羽畑 プロチームには高校や中学、小学生年代の下部組織ができる。一つのグラウンドでプロ選手と小学生が一緒にボールを蹴るなど、接点が増えますね。
-----Jリーグに上がるには県民の応援が不可欠です。
羽畑 子どもたちには僕らのプレーを見てうまくなってほしい。見てもらうことは選手の力につながります。声援を受けることで、練習以上のプレーができることも。みなさんの力をもらいながら、Jリーグをめざしたい。
中野 めざすはプレーの面でも、状況判断でもスピード感あふれるチーム。プレーはもちろん、サッカー以外の部分のふるまいも含めて、子どもたちの手本となるチームにしたい。「羽畑選手みたいになりたい」など憧れてもらえる選手を育てたいですね。
羽畑 がんばります(笑)。

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 和歌山からJリーグチームをつくる会は第2回選手選考会を28日(日)、紀の川市桃山町の桃源郷総合運動公園で開く。基礎体力や基本技術の実技試験と面接がある。保険料500円。希望者は21日までに同会へ申し込む。詳細はホームページ(http://www.w-for-j.jp/)。

      
Jリーグへの道
     
 日本サッカーは左図のようにJリーグ1部を頂点に組織されている。新チームはまず県リーグからスタート。次に関西リーグ2部、同1部、JFLと勝ち上がり、ようやく目標のJリーグ2部となる。新チームのJ2昇格は最短で2011年。なお、昇格にはチームの実力はもちろん、スタジアムの確保、下部組織の整備など条件をクリアしなければならない。