沖縄の糸数さん、平和話す
憲法を守ること 次世代に

     
 「平和を目指して9条の実践〜基地の島沖縄から」をテーマに、元参院議員、糸数慶子さんの講演会が4月27日、和歌山市民会館で開かれた。青年法律家協会和歌山支部主催。
 糸数さんは面積の7割が米軍基地である沖縄県読谷村出身。高校時代に近所の小学生が米軍のパラシュート演習で落とされたトレーラーの下敷きになり死亡した事件に遭遇。それをきっかけに米軍抗議集会に参加した。
 その後、バスガイドとして沖縄を紹介する立場となり、摩文仁やひめゆり学徒の集団自決を殉国美談と説明していた。しかし、ある時、ひめゆり学徒の生存者から気持ちを聞かされ、「本当のことを話さないといけない」との思いを強くする。
 また、戦争中、朝鮮半島から女子挺身隊との言葉で連れてこられ慰安所で働かされた女性のこと、20万人が戦時中の沖縄で亡くなったことを紹介。1952年から沖縄がアメリカの統治下に置かれたこと、72年に本土復帰時には「核抜き、基地抜き、本土並み」を熱望したが、「それらは今もかなっていない」と強調した。
 昨年末に新たな教育基本法が施行され、今年4月13日には国民投票法案が参院を通過。これを受け、「与野党勢力が変わらない限り、もと来た道へ逆戻り」と警鐘を鳴らし、「これらの問題について、一つ一つ自分たちがしっかり見てゆくことが大切」ときっぱり話した。
 最後に、長崎で被爆した医師の永井隆さんが亡くなる前に子どもたちに残した言葉を紹介し、「憲法を守ることは、次の世代に誇りを持って伝えてゆく最も大切なこと」と結んだ。

写真=実体験を元に、平和への思いを訴える糸数さん