─ ママ支援① ─

つなぐ人

サンマザー
  林明子代表

太陽のように強く明るく

 子育てしやすいまちづくりを目的に、2年前に立ち上がったNPOわかやま子育てサークル本部「サンマザー」。代表を務めるのは、5歳児の母、林明子さん(39)だ。和歌山市内の子育てサークルや、趣味や特技を通じて集まった母親クラブなど68団体が登録し、交流する。キャッチフレーズは“太陽のように強く明るいお母さん”。「子どもがのびのびと育つには、母親がいきいきしていなければ。一人でも多くのママを笑顔にしたい」 と話す。

家庭以外に輝ける場を

 育児には苦労した。9ヵ月の子どもを連れて和歌山に転入した時、新しい環境と初めての子育てに疲れ、引きこもりがちになった。そんな時、地域の子育てサークルに誘われた。気はのらなかったが、いざ参加してみると同じ悩みを共有できる先輩ママに出会い、気持ちが晴れた。「家に閉じこもっていたら、独りよがりの間違った愛情で子どもを育ててしまうことも。母親がもっと外へ出て、色んな情報を得て学ばなければ」と思った。
 母親同士のつながりの大切さを実感し、仲間とサンマザーを立ち上げた。活動は子育てサークル情報の発信や立ち上げ支援、行政や大学、医療機関と連携して子育て支援フォーラムを開くなど多彩だ。
 月1回の情報交換会には、各グループの主要メンバーが参加。ふたごサークルや、親子で防災を考える団体など様々で、近況や悩みを打ち明ける。「子どもの卒園と同時にママもやめてメンバーが激減した」「ベビーマッサージを教えられる人はいないかな」などに「それならチラシを配布して、新しい世代に呼びかけよう」「あそこのサークルのママができるよ」とアドバイスが自然と出る。「つながりができれば、信頼できる情報が得られる。仲間がいれば一人で悩むよりも早く解決する」と話す。
 東日本大震災のチャリティーイベントとして主催する親子ふれあいイベントは、母親が特技や経験を生かしたマッサージや手作り雑貨、菓子の店を出し、毎回500人以上の親子でにぎわう。参加当初は引っ込み思案だった人がイベントを通じて生きがいを見つけ、たくましくなる。「家庭や育児以外で社会と関わり、母親が輝ける場をもっと提供していきたい」と笑顔を見せる。
 今後は、「乳幼児世代だけでなく、小・中・高世代の母親の結束を強めたり、父親のネットワークも立ち上げたい」と、更なる“つながり”づくりを描く。
写真=月1回開く子育てサークル情報交換会

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 「街中を盛り上げたい」「あの問題を解決できないか」──。そんな情熱を胸に立ち上がった“和歌山ヒーロー”たちを、テーマごとに毎週土曜号で掲載します。

ニュース和歌山2013年5月11日号掲載