おしえて! マイドクター 
2010年2月20日号より
質問内容
回答者
 花粉症で鼻閉がひどく、苦しいです。薬や点鼻をしても治りません。 木下耳鼻いんこう科 木下 和也院長
 排便時に肛門痛と出血があります。病名や治療法を教えて。
福外科病院福 昭人副院長
 排便後、拭いても拭いても紙が汚れます。治らないでしょうか? 楽クリニック・藤田 定則院長
 肩こりがひどくなったり軽減したりで、悩んでいます… 今村病院・上田 智也先生
       
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Q 花粉症で鼻閉がひどく、苦しいです。薬や点鼻をしても治りません。
回答者
木下耳鼻
いんこう科
木下 和也院長

A アレルギー性鼻炎の経口治療薬や点鼻薬は、くしゃみや鼻水には高い効果を発揮しますが、残念ながら、鼻閉への効果は劣ります。
 鼻閉を改善する方法として、近年開発されたのが、鼻粘膜に対するレーザー手術や凝固術です。鼻粘膜下凝固術では、下鼻甲介という鼻の粘膜の下を凝固します。表面の傷跡は、凝固用の針を挿入する部位だけです。粘膜の表面をあまり傷つけず、粘膜の下のアレルギー反応を起こしている組織を凝固することで、体に大きな負担をかけずに鼻閉の症状を改善します。持続効果は1年半〜2年です。局所麻酔時間を含め手術は10分〜15分くらいの、日帰りで済みます。術後に鼻タンポンを入れる必要もなく、手術当日から入浴や仕事もできます。費用は、3割負担の方で、手術当日に5500円〜6000円、プラス院外処方代金となります。対象年齢は10歳以上で、大きな疾病を持たない方です。
 ただ、手術を受けてもアレルギー性鼻炎自体は治癒しておらず、服薬との併用が必要です。鼻閉は花粉症のみならず、鼻中隔彎曲症や慢性副鼻腔炎による鼻茸や、まれに鼻の腫瘍が原因のことがあり、耳鼻いんこう科専門医の診察を受けることをおすすめします。

      
Q 排便時に肛門痛と出血があります。病名や治療法を教えて。
回答者
大腸肛門外科・
消化器外科
福外科病院
大腸肛門病専門医
消化器内視鏡専門医
福 昭人副院長
A 過伸展によって急性にできた肛門上皮の裂創を一般に「裂肛」といい、次の3つに分類されます。
 (1)一般裂肛…便秘や下痢などで肛門上皮が過度に伸展されてできた裂創が急性裂肛で、これが慢性化し、裂創が拡大され、潰瘍を伴ったものを肛門潰瘍(慢性裂肛)といいます。一般に、切れ痔と呼ばれるものの多くは、これに含まれます。
 (2)随伴性裂肛…脱出性痔核(脱肛)によって引き起こされて生じる裂肛や肛門周囲皮膚炎に伴う亀裂など、一般裂肛以外の肛門疾患による裂創を指します。治療は、原疾患が優先されます。
 (3)症候性裂肛…肛門部の裂創や潰瘍が全身疾患の症状として認められるもので、結核、梅毒、潰瘍性大腸炎、クローン病などに伴うものです。原疾患の治療が優先されます。
 裂肛の治療は、生活指導として、「肛門部の清潔と保温」「排便習慣の調整」「食事療法」があります。さらに、「軟膏や座薬などの外用剤」「排便調整のための薬剤」などの薬物療法を受ければ、大体が治癒します。
 これらの方法で軽快しないときや肛門狭窄、肛門ポリープを伴うものは外科的治療が必要です。専門医に相談の上、治療方針を決定しましょう。
 
           
Q 排便後、拭いても拭いても紙が汚れます。治らないでしょうか?
回答者
肛門外科
楽クリニック
藤田 定則院長
A 出産時に痔になってしまったもののきれいに治らず、いぼ痔などが出たままになってしまっている方は、案外多くいらっしゃいます。いぼ痔といぼ痔の間にすき間ができてしまっているため、やわらかい便の時には、拭いても拭いても紙に便がつき、トイレのたびに、たくさんの紙を使うのが当たり前になってしまっているようです。トイレに温水シャワー付の便座を備え付ける方もいるようで、このトイレに慣れてしまった方の中には、外出先に同じようなトイレがないところには、安心して出かけられなくなったという声も聞きます。
 このような症状は、肛門の周りのいぼ痔を切除して治療します。余分な出っ張りをとって、平らにするような手術です。15分から30分程度の短時間で済み、眠っている間に終わります。
 おしりの病気の手術の多くは、日常生活のリズムを変えることなく、早期に家事や仕事への復帰が可能です。入院に伴うわずらわしさがなく、入院費が不要で、体への負担が少ない日帰り手術で治療が行えるようになりました。ひとりで悩むことなく、とんでもなく悪くなって入院が必要となる前に、外科か肛門外科での診察を一度お考えください。
     
Q 肩こりがひどくなったり軽減したりで、悩んでいます…
回答者
脳神経外科
今村病院
理学療法士
上田 智也先生
A 肩こりで悩まれている方は非常に多く、腰痛に続いて2番目に訴えがたくさん寄せられているという報告があります。肩こりの症状は筋肉のこり・痛み・しびれですが、他に不快感や重苦しさもあります。
 肩こりの主な原因は、悪い姿勢を作る生活環境とストレスですが、直接的には肩甲骨周囲にある筋肉の血行不良が原因となります。同じ姿勢が続くと肩こりがひどくなったりするのは、このせいです。
 座って行う作業や立ち仕事が多くなると、身体よりも頭が前へ突き出すような姿勢、いわゆる円背や猫背といった悪い姿勢を続けてしまいがちになります。頭の重さは体重の13%と言われ、体重50㎏の人では6.5㎏にもなります。悪い姿勢をとると頭を支える首・肩の後ろの筋肉が過剰に収縮し、疲労がたまり、血行不良となり、肩こりが生じます。このことから、肩こりの原因となる悪い姿勢を改善する治療が必要となります。一方、入浴などで血行が良くなると、症状が軽減するように感じます。
 肩こりには様々な原因疾患があり、治療方法も人それぞれ異なります。肩こりに悩まされている方は、一度お気軽に専門医へ相談されてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ電話番号
木下耳鼻いんこう科 073-402-3387
福外科病院 073-445-3101
楽健康友の会 073-455-0709
今村病院 073-425-3271
            
※ニュース和歌山本紙での、次回掲載は2010年3月20日土曜日の予定です。お楽しみに!