|
|
|
2010年3月20日号より
|
|
|
|
| |
|
|
| |
|
Q 「直腸脱」と診断されました。原因や治療法を教えて下さい。
|
|
|
|
|
回答者
|
|
◆大腸肛門外科・
消化器外科
福外科病院
大腸肛門病専門医
消化器内視鏡専門医
福 昭人副院長
|
|
|
A 「直腸脱」とは、直腸が全周にわたって肛門から脱出する病気です。直腸壁の粘膜から粘膜下層だけが脱出するものを「不完全直腸脱」と呼び、全層が脱出するものを「完全直腸脱」と定義しています。
完全直腸脱の好発年齢は幼少期と成人期に分けられます。幼少期の直腸脱は低栄養児に多く、便秘などを調整することで治る場合があります。成人型直腸脱は骨盤底筋群と肛門括約筋の弛緩(ゆるみ)で生じ、脱出を繰り返すことでさらに肛門括約筋が弛緩し、症状が悪化します。通常、5〜10㎝の直腸が反転して、その全層が肛門から脱出します。高齢者に多く、排便時のみ脱出し、環納が容易なうちは医師を受診する人は少なく、排便後に環納不能になったり、立位で脱出したり、出血を伴うようになってから診察に来られる方が多いです。診断は容易で、努責をかけてもらい、視診で判断できますが、専門医でないと脱肛との鑑別が困難なことがあります。
治療法は外科的治療以外にはありません。経肛門的治療法は、(1)肛門形成術 (2)肛門挙筋補強術 (3)直腸粘膜縫縮術 (4)直腸切除術があり、(1)と(3)の併用が一般的です。不完全直腸脱は、PPHという器械を使って治療することもあります。
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
Q 百日咳が流行していると聞きました。どんな病気ですか?
|
|
A 「百日咳」は、百日咳菌という細菌が、気管支粘膜に感染して発症する病気です。初期から回復期まであわせると、症状が100日程度続くので、このように呼ばれます。
最初のころはふつうのカゼと変わらない鼻水・くしゃみ・咳などが出ますが、1〜2週間を過ぎると、だんだん激しく咳き込むようになります。続けて咳き込んだ後、ヒューッと空気を吸い込む音が聞こえるのが特徴で、夜間に症状がひどくなりがちです。
百日咳は、乳幼児にとって大変怖い病気です。咳のため、息ができなくなったりするので、周囲の注意が必要です。咳の発作に伴い、顔が真っ赤になったり、逆に真っ青になってチアノーゼを呈したりするようになれば、すぐに入院治療する必要があります。予防には、三種混合ワクチンが有効です。
昨年より、百日咳の成人の罹患率が急激に増えてきています。同じように長引く咳の症状として、「マイコプラズマ肺炎」も多く見られます。百日咳もマイコプラズマ肺炎も、胸部レントゲン写真や血液検査で診断します。百日咳は、必ず治る病気です。咳が長引く、特徴のある咳が出る、などの症状があれば、すぐに医師に診てもらいましょう。 |
|
|
|
|
|
|
| |
|
Q 排便のたびにいぼがでて出血します。切るしかないですか?
|
|
A いつのまにか、排便時にいぼ痔がでて、出血するのが当たり前になっている方は、案外たくさんおられます。
この症状の多くは「内痔核」という病気です。なりやすい方は、妊婦や産後の方、習慣で5分以上トイレに座る方、お酒を飲みすぎる方など、男女・年齢を問わず様々です。
内痔核は、肛門の血管が腫れてできた病気で、時に出血を伴います。冬場になると症状が悪くなるようです。
初期の方であれば、排便習慣を改善して、お薬を使うと治ります。ただし、長年我慢を続け、指で戻さないといぼが戻らない方、排便時に大量に出血する方などは手術が必要です。
ただ、手術と言っても多くの場合、平成17年に発売された新薬を痔に注射する日帰り手術で治ります。すでに約10万人の方が治療を受けられている方法です。一方、切除による手術が必要な方もおられます。
しかし、どちらの方法でも、5分から25分程度の身体に負担の少ない手術です。一人暮らしや大きな病気がある人以外は、とくに入院の必要はありません。まずは、外科か肛門外科の受診をお勧めします。 |
|
|
|
|
|
|
| |
|
Q 家族から「いびきがうるさい」と苦情が。昼間も眠くてたまりません。
|
|
|
|
|
回答者
|
◆歯科・口腔外科
ふぁみりー歯科
クリニック
片山 稔浩院長
|
|
|
A 猛烈ないびきや昼間の強い眠気の症状を考えあわせると、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性があります。これは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止(無呼吸)を繰り返す病気で、その結果、日中に眠くなる、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があらわれます。交通事故や労働災害を引き起こす危険を伴うほか、放置すると生活習慣病を悪化させることがあると報告されています。
最初の受診科目は、「睡眠外来」等になります。ここで上気道(鼻やのど)を調べ、その後の治療法を検討します。症状や本人の希望に応じて内科的、耳鼻咽喉科的、歯科的治療を選択もしくは組み合わせますが、いずれにしても各診療科との連携が重要です。
一例として、歯科的治療においては、専用に開発された特殊な形状のマウスピースが用いられます。下あごを前方に数ミリ突き出してかみ合わすようにするもので、装着すると気道が開き、空気がよく通るため、いびき症やSASの方に有効です。手術等と比較し、身体的・経済的負担が少なく、長期間続けることができるのが特徴で、健康保険の適用です。しかし、顎関節症や歯周病の方などは使えない場合があります。一度ご相談ください。 |
|
|
|
|
|
 |
|
問い合わせ電話番号
|
| 福外科病院 |
073-445-3101 |
| 淀澤医院 |
073-457-2393 |
| 楽健康友の会 |
073-455-0709 |
| ふぁみりー歯科クリニック |
073-454-2332 |
|
| |
|
※ニュース和歌山本紙での、次回掲載は2010年4月17日土曜日の予定です。お楽しみに!
|
|