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2010年6月19日号より
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A 目薬(点眼薬)は、眼の局所に必要な薬剤を、効果的に投与する手段です。目薬には、通常の薬局で市販されているものと、眼科で処方されるものの2種類があります。いずれも病院では医師の、薬局では薬剤師や資格を持つ販売員に使用法の指導を受けて、その指示に従って下さい。
一般的に、薬局で購入できる目薬は副作用が少ない一方、効果が不十分です。かと言って、回数を多くすれば効果が出るわけではなく、かえって副作用が強く出る場合があります。
点眼するときは手指をきれいにし、下まぶたをひっぱって、そこに一滴落とします。その際、まつげやまぶたに容器の先端が触れないように注意しましょう。そして数回まばたきをして、目薬がまぶたの中に広がったらしばらく眼を閉じ、鼻の方に流れていかないように目頭の部分を押さえて、局所で十分に吸収するようにして下さい。点眼薬は、まぶたの中に一滴入れば十分です。多く点眼してもあふれて、目の周囲の皮膚に悪影響が出るだけです。
室温保存の表示があっても直射日光を避け、気温のあまり上がらない引き出しなどに保存します。冷所保存の指示がある場合は、冷蔵庫の中の、凍らない場所に保存して下さい。
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Q 粘血便と下痢が続いたところ、潰瘍性大腸炎と診断されました。
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回答者
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◆大腸肛門外科・
消化器外科
福外科病院
大腸肛門病専門医
消化器内視鏡専門医
福 昭人副院長
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A 潰瘍性大腸炎とは炎症性腸疾患の一種で、わが国で約10万人の患者が報告されています。遺伝的素因に食事、感染症、腸内細菌などの環境因子が関与して、大腸の免疫異常反応が起こり、大腸とくに直腸に潰瘍を形成します。
潰瘍性大腸炎の疫学調査によると、罹患して3〜7年間で25%は寛解を保ちますが、18%は慢性的症状が持続し、57%は再燃を繰り返しています。10年以上の罹患で大腸がん合併の危険度が高くなるため、早期発見には大腸内視鏡検査が有用です。
治療は内科的治療として、5アミノサリチル酸製剤や副腎皮質ホルモン(ステロイド薬)の内服、注腸剤が一般的です。難治例には免疫調整剤として、(1)チオプリン類 (2)シクロスポリン (3)タクロリムスがありますが、薬物の血液濃度を定期的に測定して、副作用が起こらないよう厳重に注意する必要があります。さらに、白血球除去療法は、薬物が体内へ入らないという点で画期的な治療法で、有効率は60〜70%程度といわれています。
近い将来、抗TNF抗体療法が保険承認される見通しです。外科的治療の適応は多量出血や大腸穿孔例で、大腸全摘となります。
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Q 右足の付け根の異和感とふくらみは、脱腸ですか?
60歳の男性です。2カ月ほど前、重い荷物を持ち上げた時、右足の付け根に違和感を覚えました。以後、なんとなく違和感を感じる日が多くなり、最近では歩いていても気になって、ついポケットに手を突っ込んで触ってしまいます。脱腸でしょうか? 手術は怖いのですが…
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A 足の付け根の部分がはれる病気で一般的に言われるのが、脱腸です。ほかには、リンパ節がはれるときも同じような症状がでることがあります。
リンパ節の場合は、からだを横にしてもはれている部分の大きさは変わりません。また、強く押さえても小さくならず、痛みを感じることもあります。手で触れて分かるぐらいにリンパ節がはれている時は、早めに内科や血液内科などの医療機関での診察を勧めます。バイ箘、ウィルス、結核、ガンなどが原因のことがあるためです。
一方、脱腸は、足の付け根のおなかの壁が穴状にあき、その部分から腸や脂肪など、お腹の中の臓器が飛び出てくる病気で、「そけいヘルニア」と呼ばれます。立っていると重力により、腸などが穴から飛び出してきて足の付け根がふくれてきます。からだを横にすれば穴に圧力がかからなくなるため、ふくらんでいた部分がへこみます。
脱腸は時に、穴にお腹の中の腸などがはまり込んで、元に戻らなくなることがあります。普段のはれの2倍3倍にはれ、痛みが出る場合は、緊急の処置あるいは手術が必要です。手術は、脱腸の診断が付いた時点で考える方が賢明です。
脱腸の手術は眠っている間に
脱腸の手術の方法や麻酔は、近年大きく変化し、特にこの5年間で劇的に進歩しました。
具体的には、眠って頂く麻酔は点滴で行われ、点滴が入ると、すぐに眠ってしまいます。続いて皮膚を切開し、腸などが飛び出している穴を修復します。治療は30〜60分ほどです。
手術後1〜2時間、点滴を受け、休まれた後に帰宅できます。さらに2〜7日間、自宅で休養すれば家事や仕事への復帰が可能で、手術後の消毒や抜糸は不要です。ただし、ひとり暮らしの方や長年脱腸を放置されていた方は、入院が必要です。
症状が悪化する前に、外科の先生に相談し、治療を受けられることをお勧めします。
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Q 総入れ歯がよくかめないので、インプラントにしたいのですが…
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回答者
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◆歯科・口腔外科
小西歯科
クリニック
小西 良彦院長
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A 総入れ歯の人がインプラント治療をするには、2通りの方法があります。
一つ目は、片顎に4本から8本の人工歯根を飛び石状態に埋め込み、その上に12本ほどの人工の歯を連結して付ける方 法です(図A)。はずすことなく自分の歯のようによくかめますが、複雑な形になるので手入れが難しい面があります。もう一つは、下顎に2本か4本、上顎には4本の人工歯根に磁石やホック状のものを付けて、総入れ歯を固定する方法です(図B)。取り外し可能な義歯を使用しますが、上顎はかなり小さくできるため異和感が少なく、痛みをあまり感じずにかむことができます。寝たきり等になったときでも周りの人がはずしたり、入れ歯だけでなく口の中のケアができるという利点があります。
しかし、いずれもインプラントは保険適応ではなく、医療費が高額になったり、外科処置を伴ったりします。歯科医から十分説明を受け、納得の上、治療に進んで下さい。 |
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Q 近ごろ、食事中にむせてせき込むことがふえました。
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回答者
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◆脳神経外科
今村病院
言語聴覚士
塚本 能三先生
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A 「食事中にむせてせき込む」ということは、口にした飲食物が食道ではなく気管に入ってしまったため、せきにより反射的に異物を取り除こうとしている状態です。あわてて食べたり飲んだりしたときに、誰しも経験することです。
しかし、脳梗塞や脳出血等、脳血管障害の既往歴のある方や認知症の方、および高齢の方にとって、うまく飲み込めない状態は、時には危険な兆候となります。「嚥下障害」の発症です。嚥下障害を放置しておくと肺炎を起こし、生命にかかわることもあります。早い時期に専門家の受診が必要です。
対応策としては、
(1)汁物やお茶等、むせやすい水分にとろみをつける。とろみ剤は市販されています。
(2)口に入れる一回量を減らす。
(3)ゆっくり食べる。
(4)のどにたまった食べ物のゴロゴロ音がなくなるまで「ごっくん」を何回も繰り返す、等が考えられます。
しかし、適切なとろみ加減や食材、食材の固さ、形態、姿勢等の調節は一人ひとり様々です。食事中にせき込むことが多く、原因不明の微熱が続いているという方は、さらに注意を要します。ぜひ、最寄りの言語聴覚士のいる病院等で、専門医の診察を受けて下さい。
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Q 感染性胃腸炎ってどんな病気?食中毒と、どう違うんですか。
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A 感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌または寄生虫など、多種多様な病原体によって引き起こされる病気です。主な症状は発熱、下痢、嘔吐、腹痛などで、血便が見られる場合もあります。乳幼児や高齢者が感染すると脱水症状を起こし、重症化する場合があるので注意の上、すぐに医療機関を受診します。単なる食あたりと間違って、市販薬を飲んで済まそうとしがちですが、かえって症状を悪化させることがあります。治療は、抗生物質の投与や脱水に対する対処が中心になります。
大半が食べ物や飲み物を介した経口感染で、汚染された水や食品を十分に加熱しないで食べることにより感染します。とくに生で食べたりする貝類は要注意です。患者の便や吐しゃ物にふれた場合も感染の可能性があるほか、患者と同じ食器で食べたり、同じ手拭い、タオルを使用するのも控えましょう。
予防は、手洗いとうがいの励行です。吐しゃ物等は決められた手順で適切に処理します。症状が軽減してもウイルスが残っているので、楽観は禁物です。
一方、これからの季節は、寄生虫による食中毒に注意が必要です。生野菜はよく洗い、魚介類や生肉は調理する直前まで冷凍したり、十分に火を通すよう心がけましょう。 |
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Q 血圧の薬は、一度飲み始めると、一生続けなくてはいけないの?
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A 血圧が140/90mmHg以上であれば、降圧薬による治療が必要です。しかし、運動、食事療法などで、肥満や食塩の取りすぎなどの生活習慣が改善できれば薬を減らしたり、中止できる場合もあります。
高血圧ではまず、臓器の状態を調べます。具体的には、▽心臓(心電図・心エコー、心肥大の程度)▽眼底(高血圧・糖尿病網膜症、眼底出血など)▽腎臓(蛋白尿、腎機能低下)▽脳血管障害▽動脈硬化の程度、などです。さらに、高血圧の原因が明らかな二次性高血圧を常に鑑別することも欠かせません。二次性高血圧は高血圧患者の10%前後と考えられ、主に慢性腎臓病、糖尿病腎症、腎血管性、原発性アルドステロン症などです。
高血圧の治療薬には、ARB(アンジオテンシン2 受容体ブロッカー)、ACE阻害薬、Ca拮抗薬、β遮断薬、利尿薬、アルドステロン拮抗薬、レニン阻害薬などがありますが、同じ系統の薬剤でも蛋白尿改善、脂質、尿酸、糖代謝など、それぞれに期待できる効果が微妙に異なるため、生活習慣や合併症の症状をよく見極めて、最適な薬剤を選ぶことが重要です。
また、家庭での血圧測定も大切です。朝食前と夜、1日2回測定することをお勧めします。 |
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問い合わせ電話番号
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| 吉村眼科 |
073-432-0314 |
| 福外科病院 |
073-445-3101 |
| 楽健康友の会 |
073-455-0709 |
| 小西歯科クリニック |
073-425-6480 |
| 今村病院 |
073-425-3271 |
| 淀澤医院 |
073-457-2393 |
| みなかたクリニック |
073-445-1147 |
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※ニュース和歌山本紙での、次回掲載は2010年7月17日土曜日の予定です。お楽しみに!
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