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2010年8月21日号より
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Q 目が赤くなりました。このまま放っておいてもいいですか?
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A 「目が赤くなった」という症状でまず考えられるのが、血管が拡張して目が赤くなっている「充血」と、血管が破れて血液がたまり、目全体が赤くなっている「結膜下出血」です。
白目が真っ赤になったと訴える患者さんを診察すると、結膜下出血が多数見られます。これは、とくに痛みや眼やになどはなく、血管からもれた血液がたまっているだけで、数日で吸収されます。そのままにしていても支障ありません。
一方、充血の場合は、さまざまな原因により、目に炎症が起こっています。角膜(黒目)の周囲の充血(毛様充血)は、角膜や眼内に炎症を起こしていることが多く、放置しておくと重篤な障害を残すことがあります。すぐに眼科を受診して下さい。
また、白目(球結膜)やまぶたの裏(瞼結膜)の充血は、細菌やウイルス、アレルギー等の影響で結膜炎を発症し、充血していると考えられます。治療法は原因により異なりますが、通常、原因の除去を目指します。簡単に洗眼等で済む場合や、薬局で購入できる市販薬で治ることもあります。
眼やにや流涙が多かったり、痛みを伴うときは、できるだけ早く眼科専門医を受診して、原因を明らかにした上で治療を受けて下さい。
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Q 脱腸です。手術後、仕事はかなり長く休まないといけませんか?
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A 脱腸は、足の付け根のおなかの壁が弱くなり、袋状の穴ができる病気で「そけいヘルニア」と呼ばれます。病状が進むと、その穴の中に腸や脂肪など、おなかの中の臓器が入り込んできて、足の付け根がふくれてきます。脱腸の治療は、原則として、診断を受けた時点で手術となります。長い間治療しなかったために袋が大きくなったり、袋にはまり込んだ臓器が戻らなくなったりすると、緊急の手術が必要になることがあるためです。脱腸の治療方法は進歩し、手術は30分〜60分ほど眠っている間に済むようになりました。手術後は、麻酔が効いているため、強い痛みなどの症状が無ければ帰宅が可能です。麻酔が完全に覚めても、飲み薬や座薬を使えば、強い痛みを自覚することはほとんどありません。痛みが気にならなくなったら、仕事が可能です。一般的には、手術後3日〜7日間ほど自宅で安静にしたのち、社会復帰する方が多いです。なかには、翌日から仕事をする方もおられます。ただし、仕事で数十kgする重いものを持つことは、2〜3週間は控えるべきです。腎臓や肝臓が悪い方は、治るのにもう少し時間がかかります。脱腸かなと思ったら、早めに外科の先生の診察を受けられることをお勧めします。 |
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Q 何度も入れ歯を作り替えましたが、合わずに困っています。
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回答者
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◆歯科・口腔外科
小西歯科
クリニック
小西 良彦院長
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A 一般的に入れ歯は、入れ歯が合わなくなったお口の状態で作ります。しかしこれでは、病気で傷ついた歯ぐきや悪い噛み合わせのまま次の入れ歯を作ることになるので、どうしてもうまく噛めなくなります。
そこで、義歯製作の前に治療用義歯を作り、悪い状態を改善することが必要となります。治療用義歯は、歯ぐきにあたる部分が柔らかい材質(粘膜調整剤)で出来ていて、歯ぐきの治療に適しています。歯がなくなると噛み合わせが低くなり、噛む位置が変わりますが、特殊な人工の歯を使い、低くてずれていた噛み合わせの位置を元に戻していきます。
治療用義歯を装着し、入れ歯が安定し、痛みが無くなってくると、お口の周りの筋肉や顎の関節の働きが良くなります。さらに、噛めることでリハビリ効果があらわれ、口元が若返り、明るく健康的な表情になる方がたくさんいらっしゃいます。治療用義歯が満足できる状態になってから、長期にわたって使用する義歯を、同じ形と噛み合わせで作ります。
ただ、難症例では治療用義歯の調整に時間がかかったり、取り扱いのない医院もあります。まずは、かかりつけの歯科医にご相談下さい。
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Q 主治医にPEGを勧められましたが、PEGって何ですか?
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回答者
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◆循環器内科
みなかた
クリニック
南方 常夫院長
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A PEG(ペグ)とは、Percutaneous〈経皮〉Endoscopic〈内視鏡的〉Gastrostomy〈胃ろう造設術〉の頭文字をとった医療専門用語です。PEGは、口から食事がとれなくなったり、誤嚥による肺炎を繰り返したりするような状態になった患者さんを対象に、胃に直接栄養を入れるための「小さな口(胃ろう)」を、おなかにつくる手術のことです。胃内視鏡(胃カメラ)を用いた局所麻酔の手術で、5〜6ミリの傷が付くだけ。時間も10〜15分程度で終わるため、患者さんの負担が少なくてすみます。
PEGの効用は、まず栄養状態が改善します。床ずれがよくなり、リハビリ効果が上がり、在宅介護が容易になります。お風呂にもそのまま入れますし、可能な範囲で口から食事もできます。食欲が改善し、むせることがなくなれば、チューブを抜くだけで元に戻せます。異和感が少なく、外見的にも目立ちません。
PEGには造設方法をはじめ、使用チューブもボタンタイプやバルーンタイプなどいくつかの種類があります。その病院の手慣れた方法で手術を行ってもらったらよいと思います。主治医の先生とよく相談し、ぜひ造設されることをお勧めします。 |
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Q 外科手術が日帰りでできると聞きました。どんな病気が対象?
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回答者
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◆大腸肛門外科
・消化器外科
福外科病院
大腸肛門病専門医
消化器内視鏡専門医
福 昭人副院長
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A 日帰り手術が可能な一般、消化器外科疾患は、局所麻酔で行う「皮膚皮下良性腫瘍(粉瘤や脂肪腫など)の摘出術」「爪疾患(巻き爪など)」以外に、従来は入院の上、手術をしていた「そけいヘルニア(脱腸)」や「肛門疾患」があります。
日帰り手術は、患者さん本人が強く希望し、危険性も十分理解することが最も大切です。具体的には「日帰り手術だから痛みが少ない」「手術時間が短いから簡単」「眠っている間に手術できるので楽」等は、逆のことも起こりうるので、うまくいかないときの対策などの説明も受けるべきです。手術技術は、入院も日帰りも差異はありません。そけいヘルニアや一部の肛門疾患を日帰りで手術した場合、通常、術後は外来の観察室で経過を見て退院となります。当日の朝入院して手術を行い、術後病室で経過観察し、同日の夕方退院する一日入院も日帰り手術となります。一日入院(朝入院・夕退院)のメリットは、外来と違い、スタッフの数や配置が万全である点です。さらに術後、痛みが思いのほか強い場合は退院を延期したり、再入院することもできます。なかでも、高齢者は思わぬ基礎疾患があるので、担当医と退院日や麻酔方法などをよく相談して決めるべきです。
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Q 昔から、鼓膜に穴が開いてます。日帰り手術で治せますか?
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A 鼓膜に長期間、穴(穿孔=せんこう)が開いている状態を慢性中耳炎といいます。音を伝える機能が低下し、難聴になったり、耳だれ(耳漏)を来すこともあります。慢性中耳炎での鼓膜穿孔は、薬で閉じることができず、手術で治療します。穿孔が小さければ、鼓膜形成術を選択します。これは、耳たぶの周りの組織から筋膜をとり、穿孔部位を閉じる手術で、穿孔のみ閉じることもあります。手術的侵襲が少なく、日帰り手術が可能です。穿孔が大きい場合や、耳小骨という鼓膜から内耳に伝える小さな骨まで病変が進んでいる時は、やや侵襲の大きな鼓室形成術をします。術後にめまいを起こすことがあり、原則入院が必要です。近年は麻酔方法が進歩し、鼓室形成術も場合により、日帰り手術で行えるようになりました。ただ、音を感じる骨導聴力が残っていなければ、手術をしても聴力の改善は期待できません。鼓膜穿孔を放置しておくと、加齢による難聴の進行が早くなるため、できるだけ穿孔を閉じる治療をお勧めします。また、中耳炎の中には、真珠腫という骨を溶かす病気もあります。手術については、個々人の症状により、いろんな術式を検討しなければなりません。耳鼻咽喉科専門医師にご相談ください。 |
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Q 市販薬を飲んでも、頭痛が治まりません…
26歳の女性です。学生のころから頭痛に悩まされてきました。いつも市販薬を使っているのですが、最近は薬を飲んでも頭痛が治まりません。月経の時は、頭痛で数日間、寝たきりのような状態になります。また、「片頭痛から脳梗塞になる」と聞いたので心配です。
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A 若い働き盛りの女性や学生さんには、頭痛に悩む方がたくさん見受けられます。最近では、片頭痛が原因で不登校になる小学生もいるほどで、痛さはもちろん、周りの人に頭痛ごときと理解してもらえないのは大変つらいことです。頭痛もちの大半の方が、市販の痛み止めを服用し、我慢しながら仕事や家事、勉強などをしています。
ご質問にありますように、片頭痛で脳梗塞を合併する方や、麻痺症状が出る方も存在します。女性に多い片頭痛の原因として、三叉神経血管説やセロトニン説などがいわれていますが、明らかな原因は不明です。しかし、片頭痛時の脳血管が収縮と拡張を示していることは、はっきりと分かっています。
片頭痛の前触れは、脳血管が収縮し、脳の血流が減少してしまうために起こる視界のぎらぎら感や生あくびなどです。この脳血管の収縮の程度が強ければ、脳細胞への血流が途絶える結果になり、「脳梗塞」として認められる場合があります。また、収縮後には拡張が起こりますが、これが原因となって血流が増え、頭の神経を支配する三叉神経に刺激を与え、痛みを感じることのない脳に拍動性の頭痛が生じるのです。
近年、簡単に鎮痛剤を購入できることもあり、薬を頻繁に服用することが原因である「薬剤乱用性頭痛」の方も多いです。女性の場合、月経の周期に関連して強い片頭痛が出現する方も多々いらっしゃいます。
頭痛のコントロール可能な薬が開発
しかし、この10年少々で、片頭痛に対する治療は劇的に変化しました。脳へ分布する血管の拡張を抑制する薬が開発され、片頭痛がコントロールできるようになってきたのです。また、月経に関連して頭痛の程度や頻度が増加する場合などにも、処方の仕方でコントロール出来つつあります。お近くの脳神経外科を受診し、相談してみて下さい。
脳神経外科は「脳を診る専門」ですので、あなたの頭痛のパターンに合った治療をします。片頭痛発作には脳血管の拡張を抑える薬を、脳の血管の収縮には発作の予防薬や血液をサラサラにする薬などを処方して、あなたが頭痛で悩まないように、脳梗塞になりにくいように対応します。一方、「頭が痛い=片頭痛」だと思い込まないことも大切です。まれな例ですが、片頭痛の症状から脳動静脈奇形や、くも膜下出血が見つかった方もいます。
頭痛に悩んでいて市販薬が効きにくい、市販薬を使用する頻度が増えてきたなら、受診のタイミングだと思います。
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問い合わせ電話番号
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| 吉村眼科 |
073-432-0314
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| 楽健康友の会 |
073-455-0709 |
| 小西歯科クリニック |
073-425-6480 |
| みなかたクリニック |
073-445-1147 |
| 福外科病院 |
073-445-3101 |
| 木下耳鼻いんこう科 |
073-402-3387 |
| 今村病院 |
073-425-3271 |
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※ニュース和歌山本紙での、次回掲載は2010年9月18日土曜日の予定です。お楽しみに!
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