《回答者》
◆呼吸器外科
和歌山健診クリニック・キタデ
施設長 木下 貴裕 先生

 尿酸とは、プリン体という物質が体内で分解される際に生じる老廃物です。プリン体は主に肝臓で尿酸に分解され、一時的に体内に蓄えられた後に尿や便として排出されます。

 プリン体は、運動したり臓器を動かすためのエネルギー物質で、人体に欠かせないものですが、プリン体を多く含む食品を摂りすぎて、排出される尿酸の量より摂取量が多くなると、バランスが崩れて尿酸値が高くなってしまいます。

 尿酸値が高くなる原因として考えられるのは、尿酸を多く含む食品《レバー類(特に豚のレバー)や白子・エビ・イワシ・カツオ・干物・乾燥シイタケ・サケ・スルメイカ・納豆など》の過剰摂取や、アルコール類(特にビール)の飲みすぎのほか、運動不足や逆に激しすぎる運動、肥満、遺伝的素因などが挙げられます。尿酸値の高値が持続すると、痛風や慢性腎障害、腎結石などの深刻な合併症につながることが多いです。しかも自覚症状が乏しいため、気付いた時には病状が深刻さを増しているというケースも多々見られます。

 健康診断などで尿酸値の高値を指摘されたときは、放置することなく、専門医への受診を検討したり、食事や生活習慣の見直しを強くおすすめします。

(ニュース和歌山/2026年9月20日更新)