本や読書の楽しさを伝えようと、県立和歌山北高校北校舎(和歌山市市小路)の図書部員らが9月16日㊌、同市楠見中のあわ保育園を訪れ、絵本の「よみかたり」を行った。年長、年中の園児49人は色鮮やかな絵と、心をこめた読み手の声に耳を傾け、物語の世界に引き込まれていた。
同部は、本を介して高校生と子どもたちが心を通わせる「よみかたり」活動に2004年から取り組んでいる。21年からは「よみかたりボランティアきたきつね」のグループ名で小学校や子ども食堂などでも実施。同園への訪問は7回目で、今回は「よみかたりを通して笑顔になってもらう」をテーマに、約半年前から本の選定やプログラム作成、練習を重ねてきた。
この日は3年生5人と卒業生2人が、民話や大型絵本などを持参した。紙芝居『みんなでぽん!』では、高校生の呼びかけにあわせ全員で「ぽん!」と大きく手を叩くと、こびとやロボットが飛び出す場面が現れ、目を輝かせた。ほかにも、『てぶくろ』『ニンジンジン』などを披露した。園児たちは「おもしろかった」と声を弾ませ、同園の石橋朝子保育士は「長い話でも集中して見ており、聞く力や表現力にもつながったと思う」と頷いた。
メンバーの𡧃田杏奈さんは「きょうの体験が子どもたちの思い出になってくれたら」と話し、保育士を目指す大覀飛羽さんは「みんなが元気に笑ってくれたのがうれしかった」と目を細めた。卒業後も参加する大学生の浦野夏帆さん(19)は「活動を通じ、聞いてくれる相手のために読む大切さを学んだ」と振り返った。
指導にあたる同校司書の榎本綾子さんは「人前で話すのが苦手な生徒も、子どもたちの反応を通して自信をつけている。練習の成果が、園児たちにとって本に親しむきっかけになれば」と期待を寄せている。
(ニュース和歌山/2026年10月3日更新)



























