京都を拠点に活動する作曲家、宮下和夫さん=写真=の新曲、『ピアノ協奏曲『海南」』の初演コンサートが8月14日㊍午後2時、海南市日方のノビノスで開かれる。
同曲は宮下さんが30年連れ添った、同市野上中出身のパートナーの死を偲んで制作。牧歌的で落ち着いた印象の「野上中の夏の朝」、夜祭りのにぎわいや花火をイメージした「夏祭り」、冷たい空気を感じる静かな朝を表現した「冬の野上中」、昔、二人でよく乗った、野上電鉄の車窓から見える風景を音にした「野上電車ガタンゴトン」の4楽章でできている。
コンサートは2部構成で、1部は宮下さんが手掛けた曲のほか、後進育成プログラムと題し、沖縄古典音楽『かぎやで風』、ヴィットーリオ・モンティ『チャルダッシュ』、フランツ・リスト『ハンガリアン・ラプソディ』を、若手演奏家たちが披露。2部はピアニストの西村佳子さん、バイオリニストの泳子さんとともに『海南』を演奏する。
宮下さんは「作曲家としてのキャリアの中でも一番長い約30分にも及ぶ大作。パートナーへの思いを込めた、永遠に残ってほしい曲です」と話している。
2000円。問い合わせは宮下さん(080・6213・4841)。
(ニュース和歌山/2025年7月26日更新)




















