「ベニー園長」おかえり!!
昨年7月に息を引き取ったクマのベニーが、はく製となって私たちの前に帰ってきました。クラウドファンディングで支援を募り、2025年9月23日、和歌山城ホールで行われた「ベニーちゃん感謝祭」でお披露目されました。ファンの方たちが会いに来てくださり、皆さまの愛を大いに感じることができました。
ベニーはフルーツが大好物。毎年8月頃の暑気払いでは、中身をくりぬいたスイカを器にして、スイカやモモの果肉、凍らせたクマ用ペレットなどを盛った特製パフェをプレゼントしました。与えると一瞬で空っぽになり、私たちを喜ばせてくれました。
普段の食事はバナナやパン、水でふやかしたクマ用ペレットなどでした。ベニーはこちらも大好きで、1粒も残すことなく毎日完食し、私たちはピカピカのお皿を見ることが楽しみでもありました。
そんな食べることが大好きなベニーも歳を取ると足腰が弱っていき、展示場の坂を上ることが難しくなりました。転落事故防止のために展示をやめ、屋内飼育を続けていましたが展示場に出られるまで回復できず、息を引き取りました。最期の日の朝まで、しっかり朝ご飯を食べ、ピカピカのお皿にしてくれていたので、私たち飼育員にとっても急なお別れでした。
私たちの心の傷はなかなか癒えませんでしたが、再会できたことを大変うれしく思います。ご寄付いただきました皆さまに感謝申し上げます。なお、ベニーのはく製は海南市の和歌山県立自然博物館に寄贈されました。謹んでご報告いたします。
(ニュース和歌山/2025年10月11日更新)




























