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 田舎派が都会派を約100人上回りました。田舎派は、「新鮮な空気、食べ物がおいしい」(53歳男性)、「四季を肌で感じられる」(69歳女性)と自然の豊かさを推します。

 43歳女性は「田舎というより和歌山が好き」、56歳女性は「和歌山で育った私に灰色の街の都会は考えられない」と地元愛あふれる人も。人間関係が希薄と言われる現代ですが、「ご近所づきあいがある」(70歳女性)と田舎ならではの絆を大切にする人もいます。

 都会派は、「買い物も病院も便利」(44歳女性)、「公共交通機関で全てまかなえる」(55歳女性)と生活の利便性を挙げます。また、「おしゃれな店に行きたい」(16歳女性)、「遊ぶところが多い」(51歳女性)と憧れがあるようです。

 双方で意見にあったのが老後の過ごす場所。田舎派は「家庭菜園をしてゆっくり過ごしたい」(66歳女性)、都会派は「年齢を重ねると都会の方が便利」(75歳女性)。美しい自然と利便性が分かれ目のようです。

 県過疎対策課の柏木忠寛さん…田舎派が6割もいたのは心強い。国の調査でも、東京在住者の4割が地方への移住を「検討中」あるいは「今後検討したい」と出ています。自然豊かで住みやすい和歌山にどんどん移住してもらいたいですね。

(ニュース和歌山2016年3月9日号掲載)