和歌山市社協 見守り兼ね配布

 「顔見に来てくれて、うれしいわぁ」──。和歌山市社会福祉協議会は1月から、地域包括支援センターや民生委員と連携し、一人暮らしの高齢者宅へ見守りや健康チェックを兼ね、パックご飯を配っている。

 新型コロナウイルスの影響で開けない交流会の代わりに実施。購入した1600個に加え、JAわかやまから寄付を受けた1000個を充てる。

 2月25日には田野地区で配布(写真)し、アジの干物やインスタントみそ汁、マスクやウェットティッシュも一緒に届けた。受け取った戎脇さえ子さんは「いつでも温めて食べられるパックご飯はありがたい。歩くのがつらいので、家に来て世間話をしてくれると笑顔になります」と喜ぶ。

 砂山地区は砂山保育園の園児が折り紙で作ったアマビエや、砂山小学校児童が書いたメッセージカード、宮や広瀬地区はカレーやハヤシライスなどのレトルト食品を一緒に渡した。

 市社協の田岡梨恵さんは「コロナ禍でもより良い見守り活動ができるよう、それぞれの地域と協力していきたい」と意気込んでいる。

(ニュース和歌山/2021年3月6日更新)