《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長
ダイエットしたい、食欲がない、ゆうべ飲み過ぎて胃がもたれる、台所に立つのが面倒…などの理由で朝食をおろそかにしていませんか?
朝食を食べないと頭がボーとして元気が出ません。朝食には栄養補給だけでなく、脳や体を目覚めさせるスイッチの役割があります。普段食べていない人は、水分だけでも口にする習慣から始めましょう。
近年の研究で「朝食を食べない人は肥満になりやすく、食事の時間が不規則になりがちで、生活全体が不健康な傾向にある」ことが分かりました。また、朝食を食べない人は食べる人に比べて全身の動脈硬化のリスクが2倍以上高いことも発表されました。
朝食は体内時計を整えて肥満やメタボ、糖尿病などのリスクを防ぐといわれています。毎朝ほぼ同じ時間に食べることが大切です。朝、「何も食べたくない」という人は、不足している水分をとることから始め、果実、ヨーグルト、スープ類、雑炊、汁麺などに発展させましょう。
主な朝食の意義は、①栄養補給②便通を促す③体内時計をリセットする④脳、筋肉、関節などの動きをスムーズにし、エネルギー代謝を高めて太りにくくします。きちんと朝食をとる習慣をつけましょう。
(ニュース和歌山/2025年10月19日更新)


























