《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長
食事・運動・休養・喫煙・飲酒など、日々の生活習慣が発症の主な原因となる病気の総称を「生活習慣病」といいます。以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人でなくても発症する可能性があるため、現在はこの名称となっています。
代表的なものとして、①糖尿病:インスリンの不足や働きの低下で高血糖が続く病気。②脂質異常症(高脂血症):脂肪分の多い食事や運動不足により、悪玉コレステロールや中性脂肪が増加した状態。③肥満:特に「内臓脂肪型肥満」は生活習慣病の温床となります。④高血圧症:塩分の摂り過ぎや肥満、ストレス、運動不足が要因。⑤がん(大腸がん・肺がんなど):喫煙や飲酒、偏った食生活が関係します。 ⑥心疾患・脳血管疾患:高血圧や糖尿病、脂質異常症などが動脈硬化を進め、命に関わる病気につながります。その他、脂肪肝や歯周病なども含まれます。
予防の基本は、①塩分・脂肪・糖分を控えたバランスのよい食事②適度な運動習慣の継続③禁煙④節酒⑤十分な睡眠と休養⑥定期的な健康診断です。
生活習慣病は自覚症状が乏しく、気づいた時には重症化していることもあるため、定期的な健康診断で早期発見・早期治療を心がけましょう。
(ニュース和歌山/2025年11月29日更新)


























