《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長
「むくみ」は医学的に「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、細胞の間に水分が過剰に溜まった状態で、指で押すと凹んで痕が残ります。
全身のむくみの原因は、心臓・腎臓・肝臓・甲状腺の病気や低栄養などが、片側下肢のむくみの場合は深部静脈血栓症や下肢静脈瘤・炎症などが、両下肢のむくみではがん治療によるリンパ浮腫などが考えられます。
手や指だけのむくみは、関節炎・腱鞘炎・関節リウマチなどの膠原病、外傷による炎症などが原因です。いずれも早めの対応が必要で、的確な診断に基づいた治療が重要です。
むくみの症状に突然の胸痛や呼吸困難を伴う場合は、心不全など重篤な状態の可能性があり、救急外来や循環器・呼吸器内科を受診してください。一晩寝ても改善しない、または悪化する場合は、急いで内科や循環器内科を受診されることをお勧めします。
日常生活では、水分・塩分・アルコールの摂り過ぎ、運動不足、長時間同じ姿勢を続けることもむくみの原因になります。特に長時間の同じ姿勢は血行不良を招き、エコノミークラス症候群に注意が必要です。こまめに水分を摂り、適時下肢を動かして血栓を予防しましょう。
(ニュース和歌山/2026年3月21日更新)
























