和歌山県 ワースト1受け運動強化

 和歌山県内の交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が昨年、全国ワースト1位だったのを受け、県は根絶運動を強化。条例づくりを検討しており、他府県の事例を参考に調査を進めている。6月14日には飲酒運転根絶対策推進会議を開催(写真)。田中一寿事務局長が「『絶対あかん』と県民全体が意識するよう根絶に取り組む」と誓った。

 昨年、県内の交通死亡事故35件中、飲酒運転が6件で17・1%と全国平均6・3%を上回った。2006年にもワースト1位となり、07、08年と対策を進め、09年には0件になった。

 今春から運動に取り組み、県警と県交通安全協会は飲食店向けマニュアルを作成。車で来た客に運転代行の利用や迎えの確保、団体客の場合は帰りの運転者を決めるよう伝え、約束しない客に酒を提供しないよう記している。

 8月29日(水)には、遺族の講演会や県警と医師らによる討論会を開く。

(ニュース和歌山/2018年6月27日更新)