2015030711kigaru

 みその商店街で手織り工房「はぁとつぅはんど」を運営する和歌山盲ろう者友の会が毎週金曜、商店街内のオープンスペースT—LABOで「手話かふぇ」を始めた。瀬戸節子事務局長は「まるっきりの初心者、他の手話サークルに入っている人、どんな人でも来てほしい。おしゃべりの中で覚えるのが一番です」と呼びかけている。

 昨年までは月1回、工房で手話講座を開いていたが、もっと気軽に親しんでもらおうと、カフェ形式の教室を週1回開くことにした。テキストを使わず参加者のレベルに合わせ毎回内容を変え、3〜10人ほどが集まる。

 これまでは自己紹介や雑談を交えながら、顔のパーツを使った単語を指導した。例えば、こめかみに手をやるだけでも〝思う〟〝さみしい〟〝考える〟など多様な意味がある。瀬戸さんらスタッフ3人が手書きのカードを使ってお題を出し、単語から覚え、文章に近づけていく。

 瀬戸さんは「話し手が手話をし、盲ろう者がそれに手でふれ読み取る〝触手話〟というコミュニケーション法もあり、覚えればだれとでも話せるのがいいところです」とにっこり。

 毎週金曜午前10時。予約不要。ドリンク付き300円。はぁとつぅはんど(073・498・7756)。

写真=参加者のレベルに合わせて手話を伝える

(ニュース和歌山2015年3月7日号掲載)