舞 妓
日本芸術院会員 清水達三
迎 春
あけましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの感染拡大に未だ油断できない中、新たな年を迎えました。今年こそ以前と変わらぬ暮らしに戻るのを願ってやみません。
コロナ禍において和歌山県独自の感染対策・対応が海外でも注目を受けました。県民の不安は都市部より抑えられました。「地方」が機能するファクターの大きさを実感しました。
「地方の時代」「地方創生」などと時折、地方へ熱い視線が注がれます。しかし、一時的なもので、地方の衰退は国の課題として継続的に論じられはしません。地方、地域という輪郭に添い生きることが人を豊かにする。その考えが定着しない限り、本質的な変化は訪れないでしょう。
地元で目をこらすと、歴史、自然、産物、人と土地ならではの輪郭がなぞれ、中央発の情報や価値観、流行とは一味違う生き方の軸を持つことが可能です。それは私たちを豊かにし、他地域の魅力に敏感になれます。
ニュース和歌山は故郷和歌山の輪郭を58年にわたり描いてきました。和歌山が新時代を創る拠点となるようにとの願いは一貫しています。
本年も変わらずのご愛読を頂けますようよろしくお願い致します。
2022年元旦 ニュース和歌山株式会社