チームプレーで楽しく競技

 1本の綱、力を合わせて──。7月に千葉県で行われた「2023全日本ジュニア・ユース綱引選手権大会」に、紀の川市の打田綱引倶楽部(クラブ)からジュニア、ユースの2チームが出場し、それぞれ初優勝した。

 12歳以下の男子ジュニア340㌔以下では、予選リーグを全勝で通過。決勝戦は、群馬のISESAKI豊受を相手に、安定した危なげない試合運びを見せた。小学5年生の國部釈良(しゃら)くんが「気持ちよく勝てた」と話すように、日ごろのユース相手の練習が実を結んだ。

 一方、18歳以下の男子ユース500㌔以下も予選を全勝し、順調に勝ち進んだ。神奈川の大和スマイルタグウォリアーズとの決勝戦は、中盤まで互いに譲らず苦戦を強いられたが、引かれたときにグッと止め、相手チームのバランスが崩れた瞬間、一気に引くなど、技術と全員の乱れぬ呼吸で勝利を呼び寄せた。髙橋駿介さん(中1)は、「チームプレーで楽しく綱を引けました」。最後尾のアンカーを務めた國部騎生(きう)さん(中2)は「うちはとてもポジティブ。いつもどおりにいこうと気持ちを一つにし、臨みました」と話す。

 監督の國部真利央さんは「全国優勝を目指しコツコツと工夫して頑張ってきたことが叶い、感激しています。次は追われる立場ですが、この力を維持しながら、連覇を目指したい」と熱を込める。

 同俱楽部は市民体育館などで週5日練習。小学1年生から一般まで39人が汗を流している。同市以外の人も参加できる。詳細はフェイスブック「打田綱引倶楽部」

 写真=喜ぶジュニア、ユースのメンバーら

(ニュース和歌山/2023年9月2日更新)