全国初 足運ぶきっかけに

 図書館で文房具や日用品、お菓子などを販売する店として、「図書館」と「ショップ」を組み合わせた「TOSHOP(トショップ)」の実証実験が、海南市日方のノビノスで5月31日よりスタートしている。日本販売出版(東京都千代田区)と、同館を運営する図書流通センター(東京都文京区)による全国初の試みで、地元企業の商品も置いてあり、地域経済の活性化や読書人口の増加がねらいだ。

2階フロアに展開された「TOSHOP」。 さまざまな商品が並んでいる

 自習目的で訪れる学生から文房具を販売してほしいと要望があり、同館が筆記具などを用意。また、乳幼児用の食器、絵本のほか、同市岡田、山家漆器店の曲げわっぱ、下津町のニッティドが開発する5本指ソックスなども取り揃えている。

 同館の馬場望副館長は、「休日のショップ利用者は平均70人ほど。当館で商品を知ったお客様が実店舗に立ち寄ってくださった例もあります。図書館で海南の魅力を知り、外出のきっかけになれば」と願っている。

 来年3月までの期間限定。開館午前9時~午後9時半。ノビノス(073・483・8739)。

(ニュース和歌山/2025年7月12日更新)