カラテドリームフェスティバル2025全国大会が7月19日、20日に東京で開かれ、新極真会和歌山支部の10選手が優勝と入賞を果たし活躍。うち、本紙配布エリア内の小学生3選手に試合を振り返ってもらった。

 各地の選抜戦を勝ち抜いた選手たちが一堂に会する同大会には、子どもからシニアまで3273人が出場。技の演舞で気迫や力強さを表現する「型」と、一対一で闘い、決まった攻撃のポイントを積み上げる「組手」で実力を競った。3人はいずれも組手に出場した。

(左から)トロフィーを持つ志賀さん、松﨑さん、福永さん

 藤戸台小学校の志賀公哉さんは、6年生男子軽重量級にエントリー。35人が顔をそろえるトーナメント戦で2位に輝いた。自身の強みを発揮できたのは準決勝。下突きや正拳突き、下段廻し蹴りでたたみかけ、一戦を制した。「絶対に勝ちに行くと決めて挑みました」と真剣勝負を思い返す。

 三田小学校の松﨑大和さんは、6年生男子中量級で3位を獲得した。得意技は真っ正面からの打ち合い。ゆっくり近づきながら下段廻し蹴りを仕掛け、距離を詰めたら突きへ持ち込む戦術で勝ち上がった。ただ、入賞はしたものの、決して満足していない。「まだまだ練習して、さらに上を目指します」と前を向く。

 また、新人戦の意味合いを持つ「全国錬成トーナメント」には四箇郷北小学校の福永碧さんが臨み、初級4年生男子軽量級で優勝した。蹴り技に自信があり、後ろ廻し蹴りや上段膝蹴りを駆使して勝利をつかんだ。「いろんな相手と闘えて楽しかった」と笑顔を見せる。

 空手の魅力について、「仲間との絆」や「全国に友だちができること」と声をそろえる3人。道場での稽古に加え、家族のサポートを受けながら自主練習を欠かさない。「もっと足技を使えるようになる」(志賀さん)、「負けた相手に次の試合で必ず勝つ」(松﨑さん)、「苦手なパンチを練習して強くなる」(福永さん)とそれぞれ目標を掲げ、次のステージへ闘志を燃やしている。

(ニュース和歌山/2025年11月15日更新)