和工図書部 収益は寄付
レモネードの売り上げを小児がんの研究費に役立ててもらおうと、和歌山市西浜の和歌山工業高校図書部員が10月16日㊎、文化祭でレモネードスタンド活動を行った。
同部は従来より、生徒や教員から集めた書籍を「古本市」として販売し、収益を寄付してきた。3年前からは、がんをテーマにした本を傍らに並べて同活動に取り組んでいる。
今年の文化祭のテーマ「SDGs」に合わせ、部員の祖母が営む海南市下津町の農園から規格外のみかんを譲り受け、オリジナルジャム作りに挑戦。果実感を残したみかんジュースに、砂糖やレモン汁、マヌカハニーを加えて煮込んだ。当日は、市販のレモネードにこのジャムを合わせて販売。「レモンの爽やかさとみかんの甘さが絶妙」と評判を呼び、限定100杯は早々に完売した。
国立がん研究センターによると、0歳〜14歳の子どものうち年間約2500人が小児がんと診断されている。部長の創造技術科3年、上野山映輝さんは「小児がんの研究が進んでいない現状を知りました。収益の寄付によって自分も役立つことが出来ればうれしい」。副部長の産業デザイン部3年、藤田真尋さんは「作ったものを販売し、喜んでもらいながら支援できたことが達成感につながりました」と話した。
同部は古本市の16613円を日本赤十字社に、レモネードスタンドの23780円を小児がん支援に寄付した。
(ニュース和歌山/2025年12月6日更新)


























