5社寺「あさも和」 限定印授与

 和歌山市内に点在する観光資源を結び、地域振興につなげようと5つの社寺が「紀州神仏霊場『あさも和(わ)』」を組織。期間限定で特別御朱印を授与している。

紀州手まりをイメージした満願時の御朱印

 手を携えたのは、恵運寺(吹上)、和歌山縣護國神社(一番丁)、刺田比古神社(片岡町)、多賀神社(十番丁)、了法寺(坂田)。団体名は、紀州にかかる枕詞「あさもよし」と、和歌山の「和」を掛け合わせた。熊野三山や高野山を訪れる人が増えるなか、その前後に同市内の社寺に足を伸ばす人が多いことに着目。御朱印の授与所を起点として周辺をめぐり、和歌山の魅力にふれてもらいたいと企画した。

紀州神仏霊場「あさも和」を発足させた恵運寺の山本寿法住職(左から2人目)ら。

 御朱印は扇形の切り絵で、それぞれの社寺名と紋がデザインされている。すべてそろうと華やかな紀州てまりが浮かび上がるようになっており、「物事が丸く収まるように」「子孫繁栄」との願いが込められている。満願の際には特製の台紙と、県立みはま支援学校の生徒が制作・販売する缶バッジを進呈する。授与志納料は1体につき1600円。来年4月末まで。詳しくはインスタグラム「@asamowa_kishu」

 同団体では今後、定期的な限定御朱印の授与や観光地との連携なども予定している。

(ニュース和歌山/2025年12月20日更新)