「ジビエ」学ぶ出前授業

 野生動物の食肉利用「ジビエ」について知ってもらおうと県は12月5日㊎、和歌山市六十谷の有功東小学校で出前授業を実施。4年生54人が県内で捕れたシカとイノシシの革を使ってキーホルダーを作った。

 世界に一つ、自分だけの作品が完成

 2017年から行っている地産地消の取り組み。始めに畜産課職員が、県ではシカとイノシシを「わかやまジビエ」と呼んでいると説明。24年度の農作物被害は約2億5000万円に上り、獣害防止のため年間約2万7000頭を捕獲していると解説した。さらに、一頭に一つしかない命をムダにしないために、肉をジビエメニューとして提供するほか、皮や骨まで活用していると述べ、「動物からいただいた命を大切にしましょう」と呼びかけた。  

 次に、有田川町で革製品のデザインや加工を手がける中井謙次朗さんが皮革の歴史をたどりながら、以前は捨てられていた和歌山の野生動物の皮がフランスで高く評価されたエピソードを紹介。「それまでゴミと考えられていたものに新たな価値が見いだされた。資源を有効活用するSDGsの観点から大変重要な出来事です」と強調した。

 クラフト教室では、星やハート、ペンギン、ネコなどをかたどった革にイニシャルやマークのスタンプを押し、金具を取り付けてオリジナルのキーホルダーに仕上げた。貝ケ石一花さんは「革工作は初めてだったけれどとても楽しかった。100点満点の出来映えです」。坂本奨真さんは「自分の部屋に飾ります」とうれしそうに話した。中屋晋之輔さんは「動物の革がいろんなところで再利用されていることがすごいと思った」と感心した様子で振り返った。

(ニュース和歌山/2026年1月17日更新)