諦めず挑み 勝利つかむ

 護身術から発展した格闘技「ブラジリアン柔術(BJJ)」の大会で、和歌山市雄松町のボアソルチ柔術アカデミーに通う小学5年生2選手が入賞を果たした。

 BJJはパンチやキックなどの打撃がなく、寝技が中心。1対1で対戦し、勝敗は関節技や絞め技などによる一本または獲得ポイントで決まる。試合は立った状態から始まり、自ら座って寝技に引き込み、抑え込んだりひっくり返したりして有利な体勢を奪う。相手の動きを予測し、戦略的に技を繰り出すことから「マット上のチェス」とも呼ばれる。

構えを決める西村太壱さん㊨、西島一冴さん

 岡崎小学校の西村太壱さんは昨年9月、千葉県で開かれたワールド世界大会白4ミドル級で準優勝に輝いた。心に残っているのはサドンデス延長の末、勝った一戦。相手の体を脚で封じ込める技を何度も仕掛け、外されても諦めずくらいつき、最後はタックルで決めた。簡単に負けを受け入れずつかんだ勝利に自信も生まれた。「もっと練習していい試合ができるようになりたい」と意気込む。

 一方、昨年10月、京都で行われたジャパンカップ日本大会灰フェザー級で3位になった藤戸台小学校の西島一冴さんも、真っ先に思い返すのは苦しかった試合だ。相手は強敵で知られる選手。開始直後から返し技を仕掛けるが失敗し、逆にサイドに回られ、抑え込まれてしまう。しかし、力がゆるんだ一瞬の隙に形勢逆転、タックルを取って勝利した。「やりきりました」と笑顔を見せる。

 西村さんは小学1年生から、西島さんは年長のころから取り組み、ともに得意は関節技の腕十字。100種類を超える技の手順を覚えることに苦労しており、「たくさんあって難しい」と顔を見合わせて笑う。

 家族の応援を受け、自宅でもトレーニングは欠かさない。「柔術の先生になって、世界中の人に楽しさを伝えたい」と夢を語る西村さん。西島さんは「金メダルをとったことがないので、まずは優勝したい」と次のステージを見据えている。

(ニュース和歌山/2026年2月14日更新)