3月閉校 感謝のグランドフィナーレ

 3月24日に閉校する海南市次ヶ谷の南野上小学校で2月1日㊐、最後の学習発表会「151年間ありがとう〜感謝のグランドフィナーレ」が開催された。卒業生や近隣の人たち約100人が体育館に集い、児童たちをあたたかく見守った。

 同校は1875(明治8)年、亀ノ川小学校として開校。南野上村が海南市と合併した1955(昭和30)年、現在の校名となった。児童数381人を数えたこともあったが、少子化により年々減少。現在は17人が複式学級で学んでいる。適切な学習環境の確保を目的に今年4月、同市椋木の中野上小学校と統合し、東海南小学校となる。

 学習発表会は毎年、保護者や地域の人を招いて開催。今年はお別れの意味を込め「感謝のグランドフィナーレ」と銘打ち、児童たちが企画した。

 感動を呼んだのが、全員で言葉をつないだ「感謝のメッセージ」だ。安全な登校のために見守ってくれたことや夏祭りを屋台の料理で盛り上げてくれたことなど、一つひとつの思い出に「ありがとう」を伝えた。山中和也校長が制作した学校の歴史をたどる映像では、胸がいっぱいになって涙ぐむ参加者も。「感謝の気持ちを歌に残そう」と全員で言葉を寄せ合って作詞した閉校記念曲『南野上151(イチゴーイチ)』を歌い上げ、最後に児童と教職員で校歌を合唱すると、会場は大きな拍手に包まれた。

休憩時間、全員で運動場を駆ける

 長年、児童の登校に付き添ってきた地域住民の山中幸也さんは、「子どもの声が消えるのは残念」としながらも、「学校で頑張ってきたことはきっと自信になるはず」と背中を押す。春から東海南小学校へ通う5年生の樋口颯馬さんは「みんな仲が良かったから閉校は寂しいけれど、友だちをたくさんつくって賑やかに過ごしたい」と前を向く。

 山中校長は「この学校は地域に愛され、また、地域を愛する心を育てる場所でした。ここで培った経験を『根っこ』として持ち続け、より広い世界で自分の力を発揮し、幸せな人生を歩んでほしい」とエールを送る。

 閉校式は3月24日㊋に開催。151年の歴史に幕を下ろす。

(ニュース和歌山/2026年2月28日更新)