和歌山大生が「タニナル」制作
和歌山大学の学生プロジェクト「クリエデザインプロジェクト」の2年生5人がわかやまNPOセンターと連携し、棚田再生をテーマにした子ども向けカードゲーム「タニナル」を制作した。
「作業」「いきもの」「アクション」「イベント」の4種類で構成。カードに書かれた草刈りや石取り、水入れなどを順に実行し、稲刈りまで完了すると、耕作放棄地が再生する道のりを学べる。2〜4人の対戦にも、全員で挑む協力形式にも対応。カードやパッケージデザインは、一目で意味が伝わる絵文字を採用するなど工夫した。
紀美野町自然環境ネットワークの行年恭兵会長が、同町にある中田の棚田再生活動の参加者が増えないのは取り組みが見えにくいからではと考え、ゲームを発案。同センターの森下和紀事務局長が、損保ジャパンと全国のNPOが協働する「セイブジャパンプロジェクト」の一環としてクリエに開発を依頼した。
現地に足運び 体験生かす
ところが、学生たちにとって棚田は〝教科書に載っていた言葉〟で実感がない。そこで、知ることから始めようと現地の親子イベントに合流した。夢中で虫を探す子どもたちの姿に「生き物の要素を加えると喜んでもらえる」とひらめいた北東花音さん。朱天惠さんは「再生はすべて手作業で、人も時間もお金もかかる。防災減災にもつながる棚田の存在意義を分かりやすく伝えることが大事」と思いを強くした。
指導した同大学の松延拓生助教は「学生が実際に足を運び、そこで得た体験が生かされた。楽しく遊びながら課題を自分事として考えられる仕組みができたと思う」と評価。行年会長は「棚田はどこも人手がない。このカードゲームが全国に広がり、再生活動の参加者が増えればうれしい」と期待を寄せる。
対象は小学生。貸し出し希望はわかやまNPOセンター(073・424・2223)へ。無料だが郵送料は実費。
(ニュース和歌山/2026年2月28日更新)



























