子どもたちに魚食の普及を図ろうと県は1月19日㊊、和歌山市加太の加太小学校で出前授業「魚の骨を知って楽しくおいしく食べよう!」を実施。5年生11人が骨付きのアジをきれいに食べることに挑戦した。

 2012年から行っている地産地消の取り組み。最初に海草振興局の職員が、県内の水産業の状況について説明。1985年に約7000人いた漁業就業者が23年には約2000人に減少し、同時に、生産量や産出額も大幅に縮小していると解説した。続いて、地元で獲れる魚の種類や含まれる栄養、体の仕組みを紹介。上手な食べ方の動画を見て、注意する骨や身の取り方のコツを確認した。

 給食には尾頭付きのアジの唐揚げが登場。アルミホイルの皿からはみ出しそうな大きさに、子どもたちは「わぁ、すごい」「丸ごとや」と歓声を上げ、箸を付けた。慎重な面持ちで中骨に沿って切り目を入れ、外した身を口に運ぶと「おいしい!」と笑顔。背骨と頭以外すべて食べきる児童もいれば、「難しい」と悪戦苦闘する子も。ふだんの給食より時間がかかったものの、皆、アジの食べ応えに満足していた。

 下田佑樹さんは「いつもはもっと身がボロボロになるんですが、きょうはうまくできました」。出水蒼唯さんは「切り身ではなく、頭から尻尾までのアジにちょっとビックリ。でも、全部食べられました」と誇らしげだった。担任の佐武靖夫教諭は「魚を食べて好きになることで、自然を大切にしようという気持ちが芽生えるはず。子どもたちが自然と共生し、育つきっかけになれば」と話していた。

(ニュース和歌山/2026年3月21日更新)