丸々とした体形とかわいらしい仕草が人気を呼ぶアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ。昨年11月に赤ちゃんが生まれ、現在7頭が暮らしています。飼育スタッフの水本育恵さんに話を聞きました。

 

2年ぶり誕生

 昨年11月22日、永明と良浜の間に、メスの赤ちゃんが157㌘で生まれました。2018年に誕生した彩浜以来、2年ぶりです。24時間、様子を観察し続け、体温や体重測定、便の確認などをします。

 全身ピンク色、手のひらサイズで生まれる赤ちゃんですが、1日ごとに変化し、目や手足に黒い模様が出てくると、よりパンダらしく見えます。1歳を過ぎればお母さんと離れて暮らすようになるため、親子で過ごす姿を見られるのは貴重です。名前は2月23日まで募集しています。

 

名前は〝〇浜(ひん)〟

 お父さんの永明が白浜で暮らし始めたのは1994年。絶滅が心配されていたパンダを増やすため、中国からやって来ました。穏やかで優しく、これまで17頭のお父さんになりました。

 一方、お母さんの良浜は、2000年に白浜で生まれました。これまで7回出産し、10頭目を育てています。

 現在、アドベンチャーワールドにいるのは赤ちゃん含め7頭。白浜にちなみ、ここで生まれたパンダの名前には「浜」がつけられており、ファンから「浜家」と呼ばれています。(写真提供=アドベンチャーワールド)

 

見分けられるかな?

永明(えいめい)…鼻、顔、手足が長い。昼寝後、背中から腰の辺りに寝ぐせがつくことも。
良浜(らうひん)…丸い顔と丸い耳が特徴。鼻と手足が短い。
桃浜(とうひん)…おにぎりのような顔の形。竹を上手に束ねて食べる。
桜浜(おうひん)…顔は良浜似。大きな丸い耳が走り回っているときにユサユサと揺れる。
結浜(ゆいひん)…頭のてっぺんの毛がとんがっている。
彩浜(さいひん)…永明似で鼻が長い。くりっとした目は良浜似。

(ニュース和歌山/2021年1月3日更新)