「和歌山は食材の宝庫! 地元農家がつくる有機野菜の魅力を伝えたい」とはじける笑顔を見せるのは、和歌山市岩橋で弁当とケータリングの店「オズズキッチン」を8月1日に始めた杉本佳奈さん(29)です。管理栄養士とジュニア野菜ソムリエ資格を持つ杉本さんは、新鮮な素材を厳選した調味料で仕上げ、心も体も満たされる料理を目指しています。

 

心も体も満たす

──どんな弁当ですか?

 「地元の有機栽培農家から仕入れた野菜のおかずが常時7種類、あとメーンの肉や魚料理が詰まったわっぱ弁当です。旬のつるむらさきはおひたしに、切らずに火を入れたオクラはもちもち食感を生かすために揚げ物や塩焼きにします。有田の摘果みかんの果汁はマリネ液にし、紫キャベツを漬けます。ジュニア野菜ソムリエの知識を生かし、調理法を発見するのが楽しいです」

──こだわりは?

 「管理栄養士として栄養バランスが整った弁当を心がけています。肉厚でプリプリ食感が特徴の海南市下津町大崎産の荒崎ひじきは自家製梅干しと炊き込みご飯にしています。不足しがちな鉄分とクエン酸がとれ、疲労回復が期待できます」

──このほかは?

 「しょう油、酢、米油…。食材に合うものを選んでいたら、地元産ばかりに。しょう油麹(こうじ)、塩麹、豆板ジャン、ケチャップなどは自家製です。食べ疲れせず、ゆっくり素材を味わってもらえる料理で心も体も満たしてほしいですね」

食材にほれ込み

──なぜ料理の道に?

 「滋賀県の信楽で生まれ、幼いころから料理人にあこがれていました。大学で食物栄養を学び、卒業後は保育園に就職。毎日、200人分の給食を作っていました」

──いつ和歌山へ?

 「2018年です。昔から友人を招き、料理を振る舞うピクニックが好きで、これを仕事にしようと、大阪のケータリング(希望する場所に出向き食事を提供する)会社に転職しました。この会社が和歌山の野菜や果物を使っていたんです。食材の豊かさにほれ込み、料理をするため移住してきました」

──これからは?

 「場所を選ばず〝おいしい〟を楽しめるケータリング文化を和歌山で広めたいですね。外食できない高齢者や妊婦、アレルギーを持つお子さんも自由に選択できます。今後もコミュニケーションや空間を豊かにする料理を作り続けていきます」

【オズズキッチン】
和歌山市岩橋729−6
11時〜14時 ※持ち帰りのみ
9月は㊊㊋と19、20日休み
ozzkitchen.isoi@gmail.com

(ニュース和歌山/2020年9月5日更新)