《回答者》
眼科
吉村眼科 吉村 利規院長

 コンタクトレンズ(CL)による眼障害を防止するため、関係団体が様々な啓発活動を行っています。

 現在、市場に出回っているCLは、流通初期の頃と比べれば性能が良くなり、指示通りに使用すれば、ほとんど眼障害を起こさなくなりました。主流はいわゆる「使い捨てCL」ですが、使用期間を守り、きちんと手入れをし、定期的に眼科を受診して異常をチェックすることで、安全に使うことができます。

 しかし、CLは高価であるため、ネット通販等で安く購入しようとする人が増えています。とくに気をつけたいのがカラーCLです。カラーCLの使用者の中には、眼科医の検査を受けずにネットで安価に購入し、装用している人もいます。その結果、充血や眼痛などの眼障害を起こしている人が多いように思われます。

 目の調子が悪いときに無理してCLを使わなくても済むように、ある程度見える度数のメガネを持っておくことは重要です。また、CLを装用していて目の具合が悪くなったら、ただちに眼科を受診して、適切な治療を受けるとともに、使用している製品の名称等を眼科医にお知らせください。より安全にCLが使用できるよう、ご協力をお願いします。

(ニュース和歌山/2020年10月25日更新)