〝前進のみ〟の縁起良い鳥

 今回ご紹介するのは、エミューのアロウとひなたです。7月12日に、童話園から水禽園の元紀州犬広場へお引っ越ししました。数日はソワソワしていましたが、現在は2羽で寄り添い、くつろいだり、以前より倍以上も広くなったスペースで走り回ったりしています。

当園で生まれたひなたも大人になり、羽の模様が変化しました

 鳥類の中で大型の部類に入るエミューは、一回り大きいダチョウと間違われがち。退化した翼は小さく、飛行はできません。代わりに脚力が発達し、最速で車とほぼ同じ時速50㌔で走ります。驚きですね。“前進しかしない”と好印象を与えることから、原産国のオーストラリアでは国章にも選ばれるほど。

 アロウはよく「ボンボン」と鳴く優しい女の子。ひなたは2019年4月にこの動物園で生まれた女の子です。ヒナのころはしま模様でしたが、今では茶褐色や焦げ茶色が混ざったような大人の羽毛になりました。羽は2本で一対という珍しい形。縁起が良いと、縁結びのお守りや友愛の証としてアクセサリーのモチーフになっています。

 話は変わり、お城近くの鷹匠町には江戸時代、鷹を飼い、鷹狩に従事した鷹匠の部屋があったといわれます。これにちなみ、10月16日㊐午前11時と午後1時に天守閣前広場でバードパフォーマンスショーを開きます。ハリスホークとオオフクロウの優雅で勇ましく、りんとしたたたずまいはほれぼれします。

今回の担当:木村明日香さん

 この後、モノマネ上手なアカビタイムジオウムによるおみくじイベントでほっこりしてください。詳細は決まり次第、インスタグラムでお伝えします。

(ニュース和歌山/2022年9月10日更新)