年度替わりの4月、心機一転し新鮮な心構えや環境に身を置き、不安と期待を胸に挑戦する方も多いでしょう。僕たちもそんな気持ちです。

 8日㊏の関西サッカーリーグ開幕を前に、知って頂きたい選手がいます。昨年までピッチ内外でチームを牽引し、支えてきた⑦大北啓介選手と⑩髙瀨龍舞選手の背番号を受け継いだ堀野翔選手と田口遼選手です。相手に怖さと警戒心を与え、勝負を決める存在。彼ららしいプレーで上のステージへ導いてくれると楽しみにしています。

新背番号⑦の堀野選手(右)と⑩の田口選手

 シーズンでは、時に難しい時期もあると覚悟しています。そんな時、僕が最近ピッチで学んだリバウンドメンタリティについて少しつづろうと思います。

 それは「時を待つ」という考え方。ミスや失敗の後、取り返そうと焦ると、パフォーマンスは稚拙なものへと陥りました。何事にもタイミングがあり、苦難の時、無理に結果を求めるべきではありませんでした。雄大で鮮麗な桜は、夏や冬の苦悩の時期があってこそ。準備期間に桜を求めても咲きません。その時にしか見られない景色もあります。困難の日々を積み重ね、十分な養分を蓄え、春を待つことも重要です。

 二人に加え、素晴らしい力をもった仲間がたくさんいます。僕が苦難の時はそんな選手たちに勝負をゆだね、自らのタスクに集中できます。自分が桜咲く時を信じて待って──。

 

《4月の公式戦(和歌山県内開催分)》
天皇杯県予選準決勝
日時 4月23日㊐午後1時
会場 サカイキャニングスポーツパーク(橋本)
相手 海南FC

(ニュース和歌山/2023年4月1日更新)