薬物依存症者の回復を支援する和歌山ダルクは9月、回復を望む女性や労働者、支援者が定期的に集まるプログラムを始めた。和髙優紀代表は「心に課題を抱える人が薬に逃げてしまうため、薬を断つと心が不安定になる。集まって語り合うことで、少しでも気持ちが和らげば」と話す。

 従来のプログラムは、普段生活をしているところから離れた場所で1年間、同じ境遇の人と共に治療しながら暮らすものだったが、子育てや介護、仕事などで地元を離れられない人たちが受けるのは難しかった。和歌山には入院や通院ができる専門病院や自助グループがなく、そういった人たちの回復を支援する場が必要と考え、新プログラムを始めた。

 毎月第2・4日曜の午前10時半から労働者向けの「ワーカーズシップ」、毎週火曜午後2時から女性向けの「ウーマンズシップ」。薬物依存から回復したメンバーらと症状や悩みなどについて話し合う。薬物以外のアルコールやギャンブルなど、その他の依存症者も可。

 会場は和歌山市小雑賀の同会事務所。同会(073・496・2680)。
(ニュース和歌山2015年10月24日号掲載)