5月9日スタート 和歌山城で学ぶお城教室

 NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で注目を集める和歌山城。日本城郭史学会の水島大二委員らが参加者と一緒に巡りながら、歴史や構造を説明する「和歌山城で学ぶお城教室」の新シリーズが始まる。前期のテーマは「和歌山城の変遷」。時代によって異なる石積みの技法や絵図などから城の移り変わりを探る。
 日程と内容は次の通り。

豊臣期の特徴である野面積みの石垣と転用石(円内、オレンジ色の石)を指す水島さん。転用石は天守曲輪で多く見られる

▽5月9日㊏=「豊臣期(桑山期含む)の築城」。この時代の特徴といわれる野面積みは、結晶片岩を加工せず、自然のまま積み上げた野趣あふれる石垣。隙間が多いため水はけが良く、見た目より崩れにくく丈夫という。天守周辺の石垣には、築城のために、寺院など他の場所から運んできた「転用石」と呼ばれる石が60個ほど見られる=写真Ⓐ。また、本丸裏門跡には城門があったことを示す6個の柱の土台があるが、うち一つは中央が円形状に盛り上がっており、寺院の礎石を利用した転用石と考えられている=写真Ⓑ。

▽6月13日㊏=「浅野期の拡張域」。大手門を岡口から北方向の一ノ橋に移し、下ノ丸、蔵ノ丸を中心に広げた浅野期の和歌山城を再現する。

▽7月11日㊏=「徳川期の増築域」。徳川頼宣入城後に増築された砂ノ丸や南ノ丸などを訪れ、その範囲を確認する。

Ⓒ石垣の角部分を補強する積み方「算木積み」。長方形の石を互い違いに組み合わせている(写真は鶴の渓) Ⓓ岡口門近くにある、野面積みで階段状に積み上げた「雁木」

 講師は、水島さんと和歌山城郭調査研究会委員の渡瀬敏文さん。午前10時、わかやま歴史館前集合。正午終了予定。資料代1回500円。定員80人。申し込みは城プロジェクト(080・1437・4171)。

(ニュース和歌山/2026年4月18日更新)