海南市観光協会 CD完成

 「お菓子の街・海南」を市内外へPRしようと、市観光協会のお菓子部会がテーマ曲を制作し、8月26日、同市の保育所や幼稚園、小学校などにCD計100枚を寄贈した。同部会リーダーの野田智也さんは「明るくて、楽しくて、自然と体が左右に揺れる感じの曲です。お菓子はみんなを笑顔にしてくれる。暗い話題が多い今の世の中で、少しでも元気をお届けできれば」と願いを込める。

 菓子の神様、田道間守(たぢまもり)をまつる橘本神社が同市下津町にあることから、お菓子部会の前身、鱧の街・菓子の街海南プロジェクト実行委お菓子グループが2015年に活動を開始。17年に製作したイメージキャラクター、海ニャンは昨年、市の公式キャラクターになった。また、18年には市が「お菓子条例」を制定し、菓子を生かしたまちづくりを進めている。

 テーマ曲は昨年、市内の子どもたちからフレーズを募集した。これを、関西で活動するシンガーソングライターのayahoさんと前田琴音さんのユニット「あやこと」が仕上げ、作曲と歌も担当した。

 完成したのは『しあわせの味』と『おかしのおとぎばなし』の2曲。ayahoさんは「手を加えなくてもそのまま使えるぐらい素敵なフレーズばかりでした。私たちにとっても大切な一曲になりました」。前田さんは「海南の皆さんはあたたかく、初めて来た人もどこか懐かしい印象を持つと思います。この曲を聴きながら、そんな街をめぐってもらえれば」と呼びかけている。

 CDは1500円。市物産観光センターや黒江ぬりもの館ほかで販売。『しあわせの味』はユーチューブで、アニメのミュージックビデオを見られる。

写真=「海南の皆さんと作った曲です」と話すayahoさん(左)と前田さん

(ニュース和歌山/2021年9月18日更新)