怖さ:3
出没地域:和歌山市湊
山の妖怪
昔、現在の湊神社の前身に当たるお宮さんがあった。近くに大日さんを祀った祠もあって、その間に大きな松の木がそびえ立っていた。
その松へ毎年、明神様の使いとして烏天狗が来たという。烏天狗は、この地域の戸籍を調べていて、この年に生まれた子や、亡くなった人、結婚した人を、明神様に伝えたとされる。
烏天狗は背中に光を持つので、来ると大きな松の木の上に光が灯り、腹の底まで響くような声で笑ったらしい。
この声が怖くて、当時の子ども等は声を聞かぬよう布団にもぐりこんで寝たという。
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(ニュース和歌山/2025年7月19日更新)



























